内容説明
心ひかれるものだけを描き続け、同時代の芸術家たちと共鳴しあいながらも、独自のスタンスで創作を続けた画家、合田佐和子。作品への思い、原風景、美術評、瀧口修造、寺山修司ら友人への追悼文など、生涯にわたる散文から厳選収録した。明晰な批評眼に支えられながら色彩豊かなことばの花を咲かせる自由奔放な文章は、現実を笑い飛ばしつつ、霊性の高み、輝く世界への憧れを放ちつづけている。
目次
第1章 つくること、描くこと
第2章 原風景
第3章 イメージとモチーフ
第4章 エジプト
第5章 書評、美術評など
第6章 出会った人、別れた人
第7章 日々の出来事
著者等紹介
合田佐和子[ゴウダサワコ]
1940年、高知市生まれ。武蔵野美術学校本科在学中より、廃物を使ったオブジェ制作を開始。1965年に瀧口修造の後押しにより初個展、以後、定期的に個展開催。70年代より油彩作品を制作、唐十郎の劇団状況劇場と寺山修司の演劇実験室天井桟敷の舞台美術や宣伝美術も多く手がける。映画スターたちのポートレイト、眼玉、エジプト、バラや鉱物などをモチーフに多数の作品を発表、超現実へと誘う幻想的な世界を作りあげた。2016年没、享年七四(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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