目次
舟
眼
甕
ニザール
牛糞
鏡
噴上げ
鉛
犬
柱廊〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルートビッチ先輩
2
各々別名で発表された詩を四方田犬彦のものとして、『わが煉獄』というタイトルを付して出版されたもの。ダンテの名を想起する。暗い海に漕ぎ出す未来への不穏な詩から始まるが、その後過去を語る。恐らく未来は死だが、それが過去になっていくことはないという点で完全な絶望ではない。過去を語りながら未来への繋がりが、というよりも一つの永遠へと織りこまれるような総体としての出来事がある。「トラキア」はエリザベス・シューエル『オルフェウスの声』「訳者あとがき」に引かれている。2015/05/19
K.Nagano
1
既視感がある。なにもオリジナルだけがいいわけではないが、素材を選んでいく無骨な手が見えるのが好みではない。教養を背景に詩を書かれても、説明される詩に驚きはない。2014/04/14
hiratax
0
語りそうで語っていない性的体験を詩に著している。2014/10/05