内容説明
プログラミングを初めて学ぶときは、まず文法の学習から始めるのが普通ですが、それでは物足りない、つまらないという方も多いでしょう。やはり自分でプログラムを作成し、それを動かしてみることにプログラミングの醍醐味はあるのです。そこで本書では、もっと実践的にプログラミングを学びたいという初心者に向け、実際にUNIX上でプログラムを動かしながらCの基本を学んでいく形式をとっています。基本的なプログラムからちょっと高度なものまで作成の手順を追って詳細に解説しているので、本格的なプログラミングを始める際に必要な知識や考え方を、実際に体験しながら身に付けていくことができます。
目次
序章 プログラムによる問題解決
第1章 最大/最小/平均
第2章 日数/曜日計算(Fairfield公式)
第3章 整列と計算量(バブルソートとクイックソート)
第4章 二次方程式と演算精度
第5章 連立一次方程式(Gauss消去法)
第6章 積分(数値積分、Monte Carlo法)
第7章 待ち行列シミュレーション
第8章 回帰分析(最小自乗法)
第9章 時系列分析(移動平均法)
第10章 最短経路探索(Dijkstra法)
第11章 最大流問題(多層ネットワークとKarzanov法)
著者等紹介
中島康彦[ナカシマヤスヒコ]
昭和38年1月10日生。高校時代に、ネオン管の電子卓上計算機を使ったプログラミングに興味を持つ。このころ8bitCPUを使ったマイコンが出回り始める。昭和55年に香川県立高松高等学校を卒業。進学と同時にPC-8801(8bitで4MHz)を購入。電子部品を買ってきてはハード/ソフトを自作していた。CP/M(8bit)上で動作するBDS/Cが、C言語との出会いである。4回生になって研究室配属となり、そこで初めてUNIX(VAX11/750)および本格的なC言語処理系に触れる。当時、ノート型のポータブルUNIX環境が欲しいと真に願ったものである。昭和61年に京都大学工学部情報工学科卒業。大学院時代にはMC68020を使ったUNIXマシンが出回り始める。主にHP9000/350C(32bitで25MHz)およびC言語により3次元形状アニメーションプログラムを開発していた。昭和63年に京都大学大学院工学研究科修士課程情報工学専攻を修了し、富士通株式会社に入る。会社では、スーパコンピュータVPPシリーズやグローバルサーバGSシリーズの開発に携わり、SUN(32bitで10~300MHz)を主とする開発環境の構築、UNIX開発からCMOSトランジスタレベル設計に至る研究開発を行いながら、膨大な量のC言語プログラムを開発した。このころようやく、ポータブルUNIX環境が現実のものとなる。平成10年京都大学博士(工学)。その後、京都大学総合情報メディアセンター助手を経て、現在は同大学大学院経済学研究科助教授。現在までに開発したC言語プログラムは、大雑把に400000行くらいである。本書では、このうちの1400行分を紹介した
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