目次
1 自分のラッパを吹く
2 黄金の虎
3 少年の歌
4 水と火の歌
5 水の中のアネモネ
6 迷い子は云う
著者等紹介
早坂類[ハヤサカルイ]
山口県下関市生まれ。1988年、第31回短歌研究新人賞次席(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
42
#早坂類 #短歌 十本の指のはざまを過ぎてゆく砂、水、光、わたくしの顔 闇夜から闇夜の奥へ流れ込む河のほとりにようやくに来て 夏の日の水面のひかりゆらぎ花水底の泥にしづもる記憶 きみと居て恋人と呼ぶこともなくうつくしい雨うつくしい虹 ああ、ああ、そんなことがあったねと波が来る思い出せない夏の思い出 海底に沈んだ幻の詩経があるという愛撫がそこへ導いている(形も名もなく、笑っている水、水、水。)2016/08/12
nonたん
19
6章構成の各章でテーマがあるんだろう。その世界観が独特すぎて、置いてけぼり感がある。だが、詠まれた歌には感じ入るところ各所あり。不思議なぁ……。第一歌集読んだほうがいいかな。2014/06/19
ちゃありぃ
10
自然体、などと言うから遠くなる。ひたすらに自分のラッパを吹く。2014/02/01
miyuki
2
5月4日中に。大きく破調した歌が前半には多いが、きちんと定型を守った歌もあって、私は後者が好みだ。破調の歌の中に定型が混ざっているから、その定型歌の良さが際立ってくるかにもみえる。現代詩宜しく、抽象的な表現も多いが文脈としては崩壊していないし、ちいさな詞書(これもすこし抽象的だが)が鑑賞を助けてくれている。歌集後半には抒情を強く感じさせる歌が多く、前半の象徴的短歌と比してより心の友として愛吟できる歌が多い。二元的な句構成の歌が多くて、こう詠み続ける人は短歌界隈には少ないと思うから、とても貴重だと思った。2015/05/04
桜井晴也
2
「明白なことです永遠に人は死に君も私も死んでなくなる」 「切望は痛くて遠い 哀願は痛くて哀れさ 愛は血まみれ」 「きみと居て恋人と呼ぶこともなく うつくしい雨 うつくしい虹」2009/07/17
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