内容説明
ポンペイ、アウシュビッツ、トリニティ・サイト、ヒロシマ、時空の彼方からあなたにはどんな言葉が聴こえてきますか?そして何を祈りますか。
著者等紹介
細江英公[ホソエエイコウ]
1933年山形県米沢市に生まれ、東京で育つ。1951年富士フォトコンテスト・学生の部最高賞受賞をきっかけに、写真家をめざす。1956年「東京のアメリカ娘」で初個展。1959年、東松照明、奈良原一高、川田喜久治らとともに写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成、戦後写真の転換期における中心的な存在となる。海外でも数多くの展覧会が開催される一方で、国内外でワークショップをはじめとする写真教育やパブリック・コレクションの形成など、社会的な活動にも力を注いだ。1998年、紫綬褒章を受章。2003年、英国王立写真協会創立150周年記念特別勲章を受章。2006年、ルーシー賞(アメリカ)の「Visionary Award」(先見的業績賞)を受賞した。2007年5月、旭日小綬章を受章。東京工芸大学名誉教授、(社)日本写真家協会、(社)日本写真協会、(社)日本写真学会、日本写真芸術学会の各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプーン
43
ポンペイやヒロシマなど大量に人が死んだ地を巡った写真集。写真よりも合間合間に入る言葉がすさまじい沈黙と重さで迫って来る。アウシュヴィッツやヒロシマは「今の自分」と繋がっている認識を得る事が、ほんとうに「生きる」事に繋がっている気がしている。2023/11/26
風に吹かれて
18
西暦79年のヴェスビオス噴火による被害がどういうものだったか、ポンペイの遺跡によって知ることができる。ヒロシマ・ナガサキの悲惨がどういうものだったか、生々しい証言や写真などによって知ることができる。アウシュビッツをはじめとする皆殺しを目的とした所業も人間は行ってきた。 自然災害は避けることができない。多くの命を失うこともある。一人の命をも救おうと様々に努めているのが人類ではないのか。人が人を殺すことが、どうして人はやめられないのか。 →2024/04/01
メルセ・ひすい
1
9. 14 写真 ・ロバート・ジェイ・リフトン ‘26生ハーバード大医Ph.D. 被爆の精神・心理・障害について。 ・M.S.スワミナタン Ph.D. 世界食糧問題研の第一人者。『永続的な緑の革命』 ポンペイの火山の噴火が人間に及ぼした自然の結果と、第二次世界大戦の末期に広島と長崎で行われた人間の仕業。壮大な規模の二つの悲劇を関連付けて記録した写真集。時空の彼方からのメッセージを伝える。2007/07/31