内容説明
1998年の初冬、つくば市名誉市民の称号を贈られたノーベル賞学者・江崎玲於奈博士は「これまでのつくばは、中央政府のコロニーのようであった」と述べた。刺された「寸鉄」に一瞬たじろいだつくば市長は、間髪を入れずに「これほどまでに知的蓄積のあるつくばで、地元の自治体はいったい何をボヤボヤしているのかと江崎先生は市民にハッパをかけてくれた」と「鉄」を消化してみせた。万葉の時代から連綿と続く古い文化と、石を投げれば博士に当たるとさえいわれる新しい文化とが共存する新興都市で、民主主義の先進都市のメッセージを送り続けるつくば市長の挑戦はきょうも続く。
目次
1 「発信する都市」への序奏
2 登場しはじめる市民
3 市議会での発言から
4 文化と科学の発信地
5 つくば 春・夏・秋・冬
6 次世代へつなぐ
7 全力疾走へ