内容説明
江戸時代末期の安政元年(一八五四年)、巨大地震によって引きおこされた大津波が村むらをおそったとき、避難場所の目印にと、貴重な稲むらに火をつけ、多くの人びとを救ったひとりの男がいた…浜口梧陵である。戦前・戦中、不朽の防災テキストといわれた「稲むらの火」のモデルとなった浜口梧陵。その真実の姿が、今、ここにあきらかにされる。読んで見て学ぶ「津波への備え」。
目次
1 江戸
2 銚子
3 師匠
4 故郷
5 津波襲来
6 稲むらの火
7 津波のつめあと
8 堤防建設
9 危機
10 堤防完成
著者等紹介
クニトシロウ[クニトシロウ]
漫画家、アニメ・ディレクター。1941年、東京生まれ。本名:白石邦俊。60年に早稲田大学法学部入学、早稲田大学漫画研究会に所属。64年に早稲田大学卒業後、東映動画株式会社に入社。アニメの動画・原画を手がける。65年、同社退社。オフィス・ユニ(永沢まこと氏ら5人の作家集団)に漫画家、アニメ・ディレクターとして参加。以後、数々の漫画をてがける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くま
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歴史のマンガが、こんな細かいところにもフィーチャーしていることに驚いた。今回の震災でこういう本が平面に出てきたのがいいね。2011/08/17
バムケロ
0
○今回の地震で、津波について思う事があり、この本を読んでみた。浜口さんは、地震があれば必ず津波が来ると予想して常日頃、その恐ろしさを人びとに伝えていた。最初は津波がくる事を信じていなかった者。震災後、その土地から離れた者。復興に励んだ者。人びとの行動は今も昔も変わらない。ただ現代では地震の予測ができるし、津波が来る時間もすぐにわかる。私たちは、情報を得る術を沢山もっている。メディアに煽られすぎるのはよくないが、使えるものは最大限に利用し、自分たちの生活を守らなければいけない。
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