内容説明
明治の文学界を席巻した文豪田山花袋の後期の名著『残雪』!埼玉県妻沼の聖天山とその境内の割烹「千代桝」を舞台にした、文学上の葛藤と一人の女との愛欲の苦悩、そして「脱却願望」の苦闘・心境が描かれる長編小説を丹念に紐解く。『残雪』の読解の他に、館林を故郷とした生い立ちや文学仲間たちとの交流なども掘り起こし、この大文豪の軌跡を辿る。
目次
第1部 脱却の旅(『残雪』(概要)
『残雪』(補説)
『残雪』の執筆の周辺)
第2部 文豪田山花袋の軌跡(花袋の生い立ち;作家への道;文豪田山花袋)
著者等紹介
増田育雄[マスダイクオ]
昭和23年生。立命館大学文学部文学科中国文学専攻卒業、早稲田大学教育学部国語国文専攻科中退、千葉県・埼玉県の私立・公立高校の教諭、教頭、副校長、校長、埼玉県立総合教育センター指導主事兼主任専門員を歴任。現在、妻沼地域文化財調査研究会理事兼専門調査員、妻沼聖天山世話人、斎藤別当実盛公敬仰会会員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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