出版社内容情報
偉大な人生 不朽の学問
常に活きた学問を学べと説いた著者が、その生き方に讃仰の念を抱き、また絶大な学問的恩恵を受けた王陽明と朱子。
儒学思想史上に不滅の光を放つ両大儒それぞれの生涯を感慨深く描いた二編を収録。
安岡 正篤[ヤスオカマサヒロ]
著・文・その他
内容説明
常に活きた学問を学べと説いた著者が、その生き方に讃仰の念を抱き、また絶大な学問的恩恵を受けた王陽明と朱子。儒学思想史上に不滅の光を放つ両大儒それぞれの生涯を感慨深く描いた二篇を収録。
目次
王陽明伝―王陽明の生涯と教学(陽明の生誕と少時;青年王子と青年朱子;陽明と考試;陽明の五溺 ほか)
朱子小伝―朱子の生涯と学問経綸(緒言;朱子の少時と環境;黙照禅と看話禅;朱子と李延平 ほか)
感想・レビュー
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かず
20
儒教の発展に大きな足跡を残した、陽明学の祖 王陽明と、朱子学の祖 朱子の伝記。先生の著書はこれまでも読んできたが、これまでは講演内容を文字起こししたものが多く理解しやすかったのに対し、本著は初めから出版を目的としており、現在ではあまり使わない難しい単語も頻出し、読むのに苦労した。特に印象に残っているのは、陽明学と朱子学は対立する思想ではない、ということ。観念論に陥りがちな朱子学に対して実践を重んじたのが陽明学と理解していたが、対立思考に堕すのは愚と解した。根源を見つめねばと反省した次第。2019/05/11