内容説明
後漢書より５０年前に成立した後漢紀は、後漢書の記述を訂正する傍証材料としても貴重である。特に桓帝以後の政治的に問題多い主要記事を訳出して解説。
目次
桓帝元嘉元（１５１）年十一月の条
桓帝永興二（１５４）年二月の条
桓帝延熹元（１５８）年六月の条
桓帝延熹二（１５９）年八月の条
桓帝延熹九（１６６）年九月の条
霊帝建寧二（１６９）年夏九月の条
霊帝中平二（１８５）年春二月の条
霊帝中平五（１８８）年九月の条
霊帝中平六（１８９）年九月の条
献帝初平元（１９０）年夏四月の条〔ほか〕
感想・レビュー
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6
東晋の袁宏が書いた後漢時代の史書の時代をピックアップした訳と補足説明。後漢書より50年前に書かれている分、原資料に触れることも多いので正確性がありそうとのこと。編年体で書かれていて、その一章ごとに袁宏の感想が書かれている変わった構成。基本的に長々とあまり味があるとは思えない感想ばかりだったが、荀彧のことを智がないと一刀両断している点は反発を買いそう。後漢書では名前しか出て来ないマイナー人物についても軽く人物紹介している点が貴重な所。補足説明で名士論があるのはお約束か。2018/03/18
