感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんたん
2
漢中というと漢の劉邦が漢中王になり、巴蜀というと諸葛孔明の隆中策というくらいの知識だったが、当然ながらもっと昔の時代にも人は住んでいて歴史はあるんだなと実感できた一冊だった。特に、南中志は地名を見てもどこかわからず地図を片手に読んだ感じ。益州はなぜかもっと南方にあると思っていて荊州の隣だったことを発見できてなおよかった。2016/04/10
BIN
2
華陽というのは巴、蜀、漢中地方のことで、華陽国志は古代から東晋初期までの地理、歴史を記した書。この作品では地理志の部分のみで、断片的な歴史の白文、書き下し文、訳文が書いてある。劉備親子の部分はともかく他の公孫述等の本紀の部分や列伝の部分は欲しかった(それだと結局全部か)。戦国時代の巴蜀のこと(蜀が一時期、帝位を僭称してたことや巴が楚を撃退するぐらいに強かったこと)などあまりクローズアップされてないことが知れてよかった。2013/05/16
白としろ
0
古代から西晋までの巴、漢中、蜀、南中の歴史や地理の沿革、物産の状況、歴代地方政権の興亡など。各郡県の大姓や物産(例 漢中郡 南鄭県;李氏、程氏、趙氏。犍為郡 南安県;楊氏、費氏;塩井、茶、仙薬など)。蜀郡;璧、玉、金銀、珠、碧、銅、鉄、鉛、錫、綿、犀、象、羽毛の飾り、桑、漆などの豊穣さ。あや模様のものが多い、辛香を好む、荒々しくて気の強い者が多い。劉備入蜀に反対して死んだ王累、張任。漢代、各家には塩や銅の利益があり十分に満ちたり、豪族は諸侯並みの生活。諸葛亮が南中制圧後、金銀、丹漆、耕牛、戦馬を搾取。また2016/11/14
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