出版社内容情報
近代塾風教育を復興させ、現代教育に不滅の金字塔を打ち樹てた金鶏学院。学監・安岡正篤の高弟・亀井一雄の日記に基づき、その実像に迫る。
亀井 俊郎[カメイ トシロウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
7
息子が父の日記をもとに、当時の時代背景も調べつつ書いた本なんだと思うと切ない。当時の金鶏学院の教育を確認したくて再読。安岡先生は、自分の知る限り権藤成卿のことはあまり良く思ってなかったはずなのに、どうも最初から権藤は金鶏学院の授業を受け持っているらしく、そのことからも金鶏学院の全てを安岡先生がコントロールできていなかったことが改めて確認できたのが個人的にはまあまあの収穫だった。2024/05/14
ゆうきなかもと
7
安岡正篤関係の書籍の中では、本人のを除くと一番だと感じた。かなり面白い。個人的には、安岡の思想は、宮台真司に近いと思ってるのだが、その理由も本書を読んで氷塊した。両者ともに、ニーチェやハイデガーの影響あるいは、彼らに近い思想を持っているからだ。 すなわち、どうなるかわからない人生を、覚悟を持って切り開いて行くという生き方を実践していくこと。 まぁ、そんな感じ。2022/02/20