出版社内容情報
政治の要諦は、民を安ずることにある。唐の名君太宗は、そのために人材を登用し、臣下の諫言を納れ、善政に尽力した。本書は、太宗の言行を記した貞観政要を多くの例話によって解説する。
疋田 啓佑[ヒキタ ケイユウ]
著・文・その他
内容説明
国を超えて、時代を超えて、リーダーに求められるものが、此処には在る。創業と守成。戦乱の隋から唐の建国、そして大国三百年の礎を自ら築いた歴史上の名君・太宗。いまなお貞観の治と呼ばれ、善政の鑑とされるリーダーのとるべき、無私に徹する道を今日の課題として考察しつづけた、碩学・疋田啓佑による『貞観政要』の集大成。
目次
君子たるの道は、先づ百姓を存すべし
明君は兼聴し、暗君は偏信す
安きを致すの本は、惟だ人を得るに在り
賢才を選ぶ所以は、百姓を安んずるにあり
私を滅し、公に徇ひ、堅く直道を守るべし
過ちを聞きて改むれば、社稷は安からん
木、縄に従へば則ち正しく、君、諫めに従へば則ち聖なり
治を致すの本は、才を量りて、職を授け、官員を省くに在り
国安からんと思ふ者は、必ず其の徳義を積む
沢を竭くして漁すべからず〔ほか〕
著者等紹介
疋田啓佑[ヒキタケイユウ]
福岡女子大学名誉教授。昭和12年中国東北部(旧満州)生れ。昭和35年九州大学文学部国文科卒。昭和40年、九州大学大学院中国研究科修了。都城工業高等専門学校教授、二松学舎大学文学部教授、福岡女子大学文学部教授を歴任、定年退職。久留米大学他、非常勤講師。九州退渓学研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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