出版社内容情報
人類はさまざまな食物を発見・開拓し、豊かな食生活を創造してきた。パンや肉、乳製品の西洋に対し、肉食が禁じられた日本では魚や菜食、うまみと醤油が主流となった。エピソードを交え、食から東西の文化を読み解く。
内容説明
人類はさまざまな食物を発見・開拓し、豊かな食生活を創造してきた。パンや肉、乳製品の西洋に対し、肉食が禁じられた日本では魚や菜食、うまみと醤油が主流となった。エピソードを交え、食から東西の文化を読み解く。
目次
肉食の文化史
豚肉考現学
鶏肉ものがたり
魚と日本人
菜食日本民族
野菜と欧米人―サラダ小史
米食の歴史
めん類文化
パンを食べる人
牛乳と文明
バターの話
醤油文化
おせち料理
手づくりへの回帰
日本の味と香り
洋風化のままごと
人類の食生活―あとがきに代えて
著者等紹介
大塚滋[オオツカシゲル]
1928年新潟県に生まれる。1952年大阪大学理学部卒業。大阪府立大学助手、東洋食品工業短期大学教授、武庫川女子大学教授を歴任、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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燃え尽きタコ
9
読んだ2025/03/18
noko
6
食文化についての歴史を広く浅く語っている本。歴史やグルメな人は好きだと思う。言葉の使い方などは、真面目で教科書みたい。フランス料理にはたまに日本人には驚きの残酷に見える物がある。仔牛の面皮や兎の丸煮、豚の頭そのままなど。残酷に思うかもしれないが、フランス人曰く、牛や豚は人間に食べられる為に神様が創ってくださった。でも欧米の人は鯛の尾頭付きの塩焼きや、活き造りを見ると、食欲が減退するそうだ。そんな各国の考え方から、肉食の歴史の話になっていく。豚肉は経済動物としては、かなり有難い動物だが、タブーの人が多数。2024/08/15
いっこ
4
日本の肉食の歴史について調べたくて読んでみた。1975刊行とのことだが、「食文化の歴史は食文化の混合の歴史だ」という考え方は、今に至るも食文化の本質と思う。万葉時代、江戸時代、明治維新期の肉食のエピソードがおおらかに語られていた。魚食の変化に関する説明も、今のたんぱく質危機を先取りしている。一方で、炊飯器は著者の予想を裏切る進化を遂げ、和食は世界文化遺産になっている。自分自身が体験した食生活の変化を振り返ることができた。2021/12/03
takao
3
ふむ2021/08/09
高菜丼
0
なにぶん発行してから年数がたっているので更新されていない情報もありますが、とても面白く勉強になります。