内容説明
書店員が、それぞれにくふうをこらす作業ノート。「この本を読者に伝えたいな」と心ひかれた本の由来を、一冊一冊、書き留めてみれば、理想に向かって魂を燃やし続ける小さな出版社の姿が見えてきた。神田神保町、東京堂のベテラン書店員のノートは、こうして、すばらしく熱い小出版社論を生んだ。
目次
1 影書房―運動として存在する
2 径書房―読者と対話する
3 技術と人間―現代の科学技術を問う
4 晩聾社―事実によって本質を描く
5 めこん―アジアを知る
6 現代企画室―インディアスを読み解く
7 緑風出版―時代と切り結ぶ
8 グリーンピース出版会―戦争を語り継ぐ
9 リベルタ出版―地域の活動に根ざす
10 ドメス出版―生活学を確立する