内容説明
隆景のもとに、田舎から義妹の舞子が、同じ大学へと進学してきた。一人暮らしも気楽に気に入った隆景だったが、これからは可愛い義妹とのふたり暮らしが始まろうとしていた。そんな隆景が、大晦日に悪友たちと観た神楽で、舞いを踊る巫女に懐かしい憧憬を抱く。それは幾星霜を超えた恋物語の始まりだった…。パソコンゲームにて大ヒットした「ＣＡＭＰＵＳ～桜の舞う中で～」。ファン待望のノベライズ化ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
2つの過去（前世と前前世）を夢の中で行き来する伝奇的な要素があるのが、同じ著者・同じ制作会社の「すきだよっ!」よりも何か引かれていくものがある。ゲームのタイトルとは裏腹に、キャンパスライフはなく、桜舞うシーンもほぼなしだけど。2020/06/01
えすてい
7
400年も不老不死の巫女と言えども、現代日本でも現代の下着を付けてるようだ。すっぽんぽんではない。2020/06/09
えすてい
6
前世・前前世の記憶って、引き継がれるものなのかな。あと、彩女は明らかに処女喪失で不老不死を失ったね。処女喪失は過去と決別し大人になるための「脱皮」なのだろうね。2020/06/03
えすてい
5
古来、不老不死は洋の東西を問わず「永遠の憧れ」とされてる文化が多いと思う。だが、自分自身が不老不死だと知った本人は逆に愛し合った人と一緒に年老いて死んでいくことができないことに苦しむことが書かれている。「儀式」で本当に不老不死から愛する人と一緒に年齢を重ねていくカラダになったか、「確か」かどうかは読者に委ねられる書き方にも見えてくる。タイトルとは裏腹に、大学のキャンパスライフを謳歌するノベライズ作品ではない。2020/05/28
えすてい
3
神社の巫女舞で見かけたクール美少女巫女。しかし、彼女は主人公にとって初めて見た相手ではなく、過去夢で何度も見てきたのだった。デジャヴのようで確かに過去の記憶がある。戦国の記憶は比較的生々しいが、大正の記憶はあまり重要視されてないストーリー構成。夢と過去と現在が織りなす恋物語。Hは終盤で申し訳程度。2020/05/27
