内容説明
肝臓病教室は、医師の外来診療室での負担を減らし、患者とより密接なコミュニケーションをとることが可能となり、診療の能率化と肝疾患に対する情報を提供することにより、患者のQOLを高めるために役立つとの信念のもとに始められたものである。著者はこの肝臓病教室の開催が肝疾患の日常診療を行う上で、医師にとっても患者にとっても極めて有用性が高いことに気づき、それを実践に移しているが、本書では肝臓病教室を各医療施設で開催するためのノウハウを順序だてて理解しやすく解説している。その内容は非常に具体的であり、また規模の大小を問わず、どんな医療施設においてもすぐ実行可能であることをわからせてくれる。
目次
1 医師にとっての肝臓病教室開催のメリット
2 肝臓病教室を開くまで(教室開催までの準備;教室を開催する頻度と時間 ほか)
3 肝臓病教室の目標(患者のQuality of Life(QOL)を高める
情報提供とQOL ほか)
4 肝臓病教室の理念とスタイル(患者の自律性を尊重する;医師からの情報の提供 ほか)
5 肝臓病教室による医療収入
著者等紹介
加藤真三[カトウシンゾウ]
1980年慶応義塾大学医学部卒業。1985年慶応義塾大学大学院修了。1986~1988年米国ニューヨーク州立大学マウントサイナイ医学部研究員。1990~1993年都立広尾病院内科医長、内視鏡科科長を経て、1996年より慶応義塾大学医学部消化器内科講師、現在に至る。肝臓病の臨床に従事し、アルコール性肝障害を中心に研究を行っている
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