内容説明
本書は、喘息の病態生理については気道炎症でのサイトカイン、好酸球、T細胞、プロスタノイド受容体、好塩基球などをとりあげた。慢性喘息患者は寛解期にあっても気道閉塞が持続し、気道粘膜の線維化、特に気道基底膜の肥厚が原因と考えられ気道のリモデリングをとりあげた。アトピーは喘息発病のリスクファクターであり、かつ、それに基づく環境アレルゲン曝露は増悪因子、発作誘発因子(トリガー)である。この点から、喘息と遺伝、母親のスモーキングによるIgE増加、環境アレルゲンとしてのペット、特にネコ抗原の意義、また非特異的な刺激である大気中浮遊粒子状物質による気道炎症などをとりあげた。抗喘息薬は、テオフィリンを含むPDE阻害薬の抗炎症、気管支拡張作用をとりあげた。そのほか妊娠と喘息、PEFモニター、小児気管支喘息の予後など数々の点をとりあげた。
目次
1 統計
2 病態・生理
3 臨床
4 治療
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- 和書
- まんがお化け話 〈3〉