内容説明
本書は、メーカーの体よいPRに隠されたありのままの合成洗剤の実態を暴くものである。
目次
第1章 家庭用合成洗剤の恐るべき毒性を検証する!(合成洗剤の怖さは被害が目に見えないこと;検証1/洗濯用洗剤による急性毒性の比較実験;検証2/台所用洗剤による急性毒性の比較実験 ほか)
第2章 私たちの体をむしばみ続ける合成界面活性剤の正体(界面活性剤とは?;界面活性剤の種類;家庭内のあらゆるものに合成界面活性剤は含まれている ほか)
第3章 消費者をあざむき続ける合成洗剤メーカーの販売戦略(昭和二〇年代に第一号商品誕生;全国の下水や河川が泡だらけに;ABS系からLAS系へ方向転換 ほか)
著者等紹介
坂下栄[サカシタサカエ]
医学博士。1960年、奈良女子大学理学部生物学科卒業。同年、三重県立大学(現国立三重大学)医学部解剖学教室に入り、故三上美樹教授のもとで、合成洗剤の有害性の研究に携わる。長年にわたり、消費者の立場に立ち、常に消費者にわかりやすいかたちで問題提起をし、警告を発し続けている。合成洗剤の研究では第一人者である
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感想・レビュー
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Humbaba
7
例え広く宣伝しているとしても、それが商品の安全性を保証するわけではない。企業は法律は守って商売をするが、その法律が安全のために適切であるという保証はだれもしてくれない。企業に劣っては売上を上げることが重要である以上、自分たちにとって不利なデータを積極的に公開しようとはしない。2014/01/10
ヨハネス
5
2002年出版。煽情的。石けんシャンプーに替えて5年経った人の髪にまだダメージが残っているなんて。結局、環境を優先すれば個人の生活時間がかかる。便利な生活をしたい現代人に、合成洗剤を止めさせることは難しいだろうな。いくら化学的に正しく説明されたって。少なくとも、使い過ぎないようには気を付けたいです。メーカーと商品名がしっかり出て比較したデータがありわかりやすいですが、あたしの使っている、松の樹液100%の洗剤がないのが個人的に残念です。2016/12/02
ケリー@根が違う
1
普段何気なく使っている合成洗剤の恐ろしさが書かれています。私は、液体シャンプーの使用をやめて、固形石鹸もしくはお湯のみにしてから、もう数年経ちます。2014/03/26