出版社内容情報
生きものの「いのち」と私たちの「いのち」はつながっている。そのつながりをを支える「農」という営みとは何かを、たくさんの生きものが行きかういのちの交差点・田んぼから、じっくりと考える.現代の農が抱える問題とともに,人間が多くのいのちに育まれて生きている、そんなあたりまえのことに気づかされる1冊.
内容説明
田植えが終わると田んぼには、生きものたちが集まってきます。カエル、トンボ、ゲンゴロウ等々。田んぼは、私たち人間も含めたいのちの交差点です。そんな多くの「いのち」を支える農の営みとは何かを、環境稲作を提唱してきた著者と共に考えます。現代の農が抱える問題、人間の果たすべき役割に気づかされる一冊。
目次
はじめに 不思議なこと
1章 生きもの同士が出会う不思議、そして始まる
2章 そうか、食べものは生きものだったんだ
3章 いのちといのちをつなぐ田んぼ
4章 食材=食べ物≠生きもの?
5章 農は過去と未来、そしていのちをつなぐ
おわりに いのちをつなぐ
著者等紹介
宇根豊[ウネユタカ]
1950年長崎県島原市生まれ(旧姓、永藤)。九州大学大学院博士課程修了。農学博士。1978年に福岡県農業改良普及員として、「虫見板」を普及し「減農薬運動」を提唱。「減農薬」という言葉は全国に広がった。「ただの虫」を発見・命名し、農の世界の生物多様性の扉を開いた。1989年に百姓となる。2000年に福岡県庁を退職し、NPO法人「農と自然の研究所」を設立。「田んぼの生きもの調査」を広げ、「生きもの指標」と「田んぼの生きもの全種リスト」を完成させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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