内容説明
フルトヴェングラー、ワルター、ストラヴィンスキー…。伝説の巨匠が続々登場!音楽ファンをエキサイトさせる不世出の大歌手の回想録。
目次
第1章 人生が私に親しみを込めて挨拶をおくった時
第2章 力強く羽ばたくことを願って
第3章 その耳に死の雄叫びが鳴り渡り
第4章 うめくような嘆きを過ぎて
第5章 ハーモニーが聴こえてくる
第6章 柔和な霊の力
第7章 創造のそよ風が吹く
第8章 その音が私の心に谺する
第9章 歌うために鍛えられて
第10章 学びそして書いて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
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自伝というより、回想録といった所でしょうか。原題はNachklang -Ansichten und Erinnerungenで、内容も的確に原題の通りです。Nachklangを副題の「追憶」にしているのでしょうが、この単語は残響、余韻という意味があります。そして、他ならぬF=Dがこの表現をする時、必然的にゲーテ詩の、SchubertのD.296 An den Mondの第三連を連想させられるはずです。非常に内容も濃いし、丁寧に注も入れた真摯な態度には感心しますが、日本語がひどすぎます。もったいないです。2012/10/15