頭頸部のＣＴ・ＭＲＩ

多田信平/黒崎喜久【編】
メディカル・サイエンス・インターナショナ（2002/04発売）

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サイズ B5判／ページ数 690p／高さ 26cm
商品コード 9784895922982
NDC分類 492.437
Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》　頭頸部画像診断の最新知見を網羅・解説する本格的テキスト。近年のCT・MRIの発展普及によって，頭頸部の解剖のみならず，疾患とその進展波及の様式が解明されてきた。本書は，これらの情報を1,200葉を超える鮮明な画像写真とともに15のセクションに整理，統合し，Box形式の囲み記事を随所に挿入する等の工夫を凝らしながら，読者に分かりやすい形で提示したものである。頭頸部画像診断に関わる放射線科を初め耳鼻咽喉科，頭頸部外科，口腔外科，眼科，脳神経外科の専門家に価値ある情報をもたらしてくれる貴重な一冊である。　　　　

《目次》
I.頭蓋底と側頭骨
1頭蓋底　a. 頭蓋底の画像検査法　b. 頭蓋底の概観　c. 頭蓋底の主要な孔，管　d. 頭蓋底を侵す疾患　2側頭骨―外耳,中耳,内耳―の解剖　a. 画像診断法　b. 側頭骨　c. 外耳　d. 中耳　e. 内耳　f. 末梢顔面神経　g. 内頸動脈管および頸静脈孔　h. 血管変異　3側頭骨の奇形　a. 側頭骨の発生　b. 側頭骨の奇形　4真珠腫および類縁疾患　a. 真珠腫とは　b. 画像診断　c. 真珠腫・慢性中耳炎の合併症　d. 真珠腫と鑑別を要する病態　e. 術後の評価　5側頭骨腫瘍(神経原性腫瘍を除く)　a. 良性腫瘍　b. 悪性腫瘍　6. 側頭骨の外傷　a. 側頭骨骨折の分類と機序　b. 画像診断　7上位脳神経　a. 嗅神経(脳神経I) b. 視神経(脳神経II)　 c. 動眼・滑車・外転神経　d. 三叉神経(脳神経V) 　8下位脳神経　a. 顔面神経(脳神経VII) 　b. 前庭蝸牛，聴，内耳神経(脳神経VIII) 　c. 舌咽神経(脳神経IX)・迷走神経(X)・副神経(XI) 　d. 舌下神経(XII) 9小脳橋角部と感音性難聴 a. 迷路性病変 b. 外傷 c. 腫瘍 d. 後迷路性病変
II.眼窩
1. 眼窩・眼球の解剖 a. 眼窩の骨構造 b. 眼球 c. 外眼筋 d. 視神経および視神経鞘 e. 眼窩内の血管 f. 涙腺 2検査法 a. CT b. MRI 3眼球の病変 a. 腫瘍性病変 b. 網膜および脈絡膜剥離 c. 炎症性病変および外傷 d. 先天性疾患 4眼球外眼窩病変 a. 眼窩炎症性病変 b. 先天性腫瘤性病変 c. 神経原性腫瘍 d. 骨髄増殖性疾患 e. 悪性腫瘍性病変 f. 血管性病変(血管性腫瘍，血管奇形) g. 視神経，視神経鞘の病変 h. 涙器の病変 i. 外傷，その他
III.鼻副鼻腔
1鼻副鼻腔の解剖 a. 副鼻腔の基本構造 b. 各副鼻腔の排泄口 c. 鼻腔の正常構造 d. 副鼻腔周囲の解剖 e. CTおよびMRI解剖 2鼻副鼻腔の炎症性疾患 a. 急性副鼻腔炎 b. 歯性上顎洞炎 c. 慢性副鼻腔炎 d. 副鼻腔真菌症 e. 粘液瘤，膿嚢胞 f. 術後性嚢胞 g. 貯留嚢胞 h. 上顎洞後鼻孔ポリープ i. 鼻茸 j. Wegener肉芽腫 k. その他の疾患 3鼻副鼻腔の悪性腫瘍 a. 扁平上皮癌 b. 小唾液腺由来の悪性腫瘍 c. 腺扁平上皮癌 d. 悪性黒色腫 e. 悪性末梢神経腫瘍 f. 悪性リンパ腫 g. 形質細胞腫 h. 血管外皮腫 i. 骨・軟部組織由来の腫瘍 j. 転移性腫瘍 4鼻副鼻腔の良性腫瘍 a. 乳頭腫 b. 多形腺腫 c. 神経原性良性腫瘍 d. 平滑筋腫 e. 血管系由来の腫瘍 f. 骨性腫瘍 g. その他のまれな良性腫瘍 5鼻副鼻腔の外傷 a. 鼻骨骨折 b. 顔面中央部骨折 c. 吹き抜け骨折
IV.顎関節
1顎関節の解剖と機能 2顎関節の画像検査法 a. 単純X腺検査，パノラマX線検査，断層X線撮影法 b. 顎関節造影 c. CT d. MRI 3MRIによる顎関節の画像診断 a. 関節円板の位置，形態，動態 b. 関節腔内の液体の有無 c. 骨髄信号の異常と骨変化
V.下顎骨
1下顎骨の解剖 2下顎骨の画像検査法 a. 口内法およびパノラマX線検査 b.下顎骨のCT c.下顎骨のMRI 3下顎骨の病変 a. X線透過性病変 b. X線不透過性病変 c. X線透過性-不透過性病変
VI.頸部筋膜間隙
1頭頸部筋膜解剖総論 a. 筋膜の概念 b. 間隙の概念 c. 頭頸部の筋膜間隙と画像診断 2旁咽頭間隙 a. 旁咽頭間隙の正常解剖 b. 旁咽頭間隙病変の鑑別診断 3咀嚼筋間隙 a. 咀嚼筋間隙の正常解剖 b. 画像診断によるアプローチ c. 咀嚼筋間隙の疾患 4頸動脈間隙 a. 頸動脈間隙の正常解剖 b 画像診断によるアプローチ c. 頸動脈間隙の疾患 5咽頭後間隙 a. 咽頭後間隙の正常解剖 b. 画像診断によるアプローチ c. 咽頭後間隙の疾患 6椎周囲間隙 a. 椎周囲間隙の正常解剖 b. 画像診断によるアプローチ c. 椎周囲間隙の疾患 7舌下・顎下間隙 a. 舌下・顎下間隙の正常解剖 b. 画像診断によるアプローチ c. 舌下・顎下間隙の疾患
VII.上咽頭
1上咽頭の解剖 a. 正常解剖 b. 検査法 2上咽頭の悪性腫瘍 a. 上咽頭癌 b. 悪性リンパ腫 c. その他の悪性腫瘍 3上咽頭の良性腫瘍およびその他の疾患 a. アデノイドおよびリンパ増殖性疾患，アデノイド増殖症 b. 若年性血管線維腫 c. 神経鞘腫，神経線維腫 d. その他の疾患
VIII.中咽頭・口腔
1中咽頭・口腔の正常解剖 a. 中咽頭 b. 口腔 2中咽頭・口腔の癌 a. 撮像法と画像診断 b. 中咽頭扁平上皮癌 c. 口腔扁平上皮癌 3その他の疾患 a. 先天性疾患 b. 炎症性疾患 c. 腫瘍，腫瘍類似疾患 d. その他の病変
IX.下咽頭
1下咽頭の解剖 a. 臨床解剖 b. 画像解剖 2下咽頭癌 a. 一般的事項 b. 進展様式 c. 治療 d. 画像と治療計画の統合 e. 経過観察
X.喉頭
1喉頭の解剖 a. 臨床解剖 b. 画像解剖 2喉頭癌 a. 一般的事項 b. 軟骨浸潤 c. 声門上癌 d. 声門癌 e. 経声門癌 f. 声門下癌 g.リンパ節転移 h. 経過観察 3その他の疾患 a. 喉頭瘤および喉頭嚢胞 b. 炎症性・感染性疾患 c. 外傷
XI.頸部リンパ節転移
1頸部リンパ節の解剖 a. 正常リンパ組織の解剖 b. Rouviereによるリンパ節解剖 c. 「レベル」システム d. 「頭頸部癌取り扱い規約」によるリンパ節分類 2頸部リンパ節転移 a. 病理学的事項 b. 臨床的事項 c. 頸部リンパ節転移の画像所見 (リンパ節転移の画像診断について) d. 画像診断と治療の統合 3頸部郭清術 a. 根治的頸部郭清術 b. 非定型根治的頸部郭清術 c. 舌骨上頸部郭清術 d. 肩甲舌骨筋上頸部郭清術 e. 外側頸部郭清術 f. 後外側頸部郭清術 g. 前頸間隙郭清術
XII.頸部嚢胞性腫瘤
1頸部嚢胞性腫瘤の臨床的事項 2先天性頸部嚢胞性腫瘤 a. 甲状舌管遺残嚢胞 b. 鰓裂嚢胞 c. リンパ管腫 d. 皮様嚢胞 e. Tornwaldt嚢胞 3リンパ節性嚢胞性腫瘤 a. 化膿性リンパ節炎 b. 嚢胞性リンパ節転移 c. 脂肪濃度の正常リンパ門 4非リンパ節性炎症性嚢胞性腫瘤 a. 頸部膿瘍 b. がま腫 c. その他の貯留嚢胞 5臓側間隙(非炎症性)嚢胞性腫瘤 a. Zenker憩室 b. 咽頭瘤 c. 喉頭瘤 6血管性嚢胞性腫瘤 a. 動脈瘤 b. 静脈塞栓(血栓性静脈炎) 7その他の疾患
XIII. 唾液腺腫瘍
1唾液腺の解剖 a. 耳下腺 b. 顎下腺 c. 舌下腺 2唾液腺腫瘍 a. 良性混合腫瘍/多形線腫 b. 多形線腫由来癌 c. Warthin腫瘍/乳頭状リンパ腫様嚢胞腺腫 d. 血管腫 e. 粘表皮癌 f. 腺様嚢胞癌 g. 線房細胞癌 h. 悪性リンパ腫 3その他の疾患 a. 感染性炎症/膿瘍 b. 唾石 c. 非感染性炎症/Sjogren症候群 d. 唾液腺の嚢胞
XIV. 甲状腺・副甲状腺
1甲状腺　　a. 甲状腺の正常解剖　b. 甲状腺の超音波，CT，MRI：検査法，正常像　c. 甲状腺疾患の超音波，CT，MRI 　2副甲状腺(上皮小体)　a. 副甲状腺の正常解剖　b. 原発性副甲状腺機能亢進症　c. 続発性副甲状腺機能亢進症　3甲状腺と副甲状腺の核医学検査　a. 甲状腺シンチグラフィ　b. 副甲状腺シンチグラフィ
XV. 頭頸部におけるInterventional Radiology
1. 頭頸部の血管内治療の留意点　a. 適応と治療方法 b. 注意事項 c. 頭頸部血管解剖と塞栓関連の神経学的合併症 d. 頭頸部血管内治療の合併症と対策 e. 確認試験 f. 撮影装置，放射線被曝 g. 抗血小板剤，抗凝固療法など h. 塞栓物質 2頭頸部の血管内治療の実際 a. 腫瘍病変に対する塞栓術 b. 頭頸部血管奇形・血管腫に対する塞栓術 c. 硬膜動静脈瘻の塞栓術 d. 頸動脈病変に対する血管内治療 e. 頭頸部悪性腫瘍に対する超選択的動注療法　3非血管性IVR