出版社内容情報
《内容》 バイオの研究生活に必要なすべての事柄について,ユーモアを交えながら手取り足取り教授する研究室の実験台(ベンチ)に常備すべき最新のラボマニュアル。研究者としての心構えから研究室での人間関係,守るべき様々なルール・マナー,研究・実験ノートの取り方,プレゼンの仕方,実際の実験に際しての基本的な知識,試薬,実験手技の基本原理等,研究生活に必須なノウハウを微に入り細に入り,かゆい所に手が届くように分かりやすく指南する。これから研究室に入る新人研究者が,初日から研究室の環境になれ,独り立ちでき,尋ねるべき質問がわかり,科学者として役目を果たす準備ができるようになることを目的として書かれた本書は,大学院生,新人研究者はもとより彼らを指導する研究者にとっても指導のあるいは自らの研究生活を見直すガイドとして恰好の書である。 《目次》 セクション1 研究室に慣れる 1研究室とはどんなところか 研究室(ラボ)の概要/研究室(ラボ)の人々/研究室の日常 /最初の1週間にしてもらうこと /最初の1週間にすべきこと /最初の1週間の「べからず集」/常識と礼儀作法でサバイバル/安全基準 2 研究室をのぞいてみよう 研究室の構成/研究室の機器類を使ってみよう!/新しい機器の購入 3実験の準備を整える 実験台のセットアップ/研究机のセットアップ セクション2 実験の組み立てから発表まで 4 実験を立ち上げる 研究に対する心がけ/実験の計画/結果の解釈 5実験ノート 形式/内容/実験ノートの実際 /倫理的問題 6 プレゼンテーション“自分を売りこむ” データを他人に理解してもらうコツ/口述発表(口演)/著述発表 セクション3 実験に失敗しないために 7試薬類の調製 必要なものの決定/必要量の計算/計量と混合/pH測定/溶液の滅菌 /バッファーと溶液の保存 8 保存と廃棄 緊急時の保存法/試薬の保存法/分注/冷蔵庫と冷凍庫 /研究室の廃棄物の処理 9コンタミを防ぐ いつ無菌操作を行うか/無菌操作/実験者の保護/クラスII安全キャビネット内での無菌操作 10真核細胞の培養 培養のやり方と細胞系/細胞の観察/細胞の入手/細胞の維持/細胞の凍結と保存/コンタミネーション/CO2インキュベーターとガスボンベ 11菌体操作の基本 実験の準備/作業時の心がけ/細菌の入手/培養と維持/ストックを起こす(培養を生き返らせる)/抗生物質/コロニーの分離/細菌の計数/保存/細菌の凍結/コンタミ 12 DNA,RNA,タンパク質 分子生物学実験のコツ/DNA/細胞および微生物へのDNA導入/RNA/タンパク質 13放射性物質の取り扱い 放射性同位元素(RI)の性質/放射性同位元素(RI)の入手法/RI実験の実際/放射線の実験的検出法/保存/廃棄/RI実験の代替法 14遠心 遠心の基礎知識/作業時の心がけ/遠心の方法/密度勾配/遠心機とローターの保守 15電気泳動 基本的な心がけ/電気泳動の基本/各種電気泳動法/ゲルから転写膜への転写 16光学顕微鏡の使い方 顕微鏡の基礎知識/光学顕微鏡の使用にあたって/試料と染色/蛍光顕微鏡観察/写真撮影/共同設備
内容説明
初めてのバイオ研究に、自分で実験を立ち上げるときに、研究につまずいたときに、留学するときに、成功の鍵をにぎるマストアイテム。
目次
1 研究室に慣れる(研究室とはどんなところか;研究室をのぞいてみよう;実験の準備を整える)
2 実験の組み立てから発表まで(実験を立ち上げる;実験ノート;プレゼンテーション“自分を売りこむ”)
3 実験に失敗しないために(試薬類の調製;保存と廃棄;コンタミを防ぐ;真核細胞の培養;菌体操作の基本;DNA、RNA、タンパク質;放射性物質の取り扱い;遠心;電気泳動;光学顕微鏡の使い方)
著者等紹介
バーカー,キャシー[Barker,Kathy]
大学では生物学と英語学を専攻。マサチューセッツ大学で微生物学を研究し、修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得。その後、ロックフェラー大学の癌ウイルス研究室でポスドクを行い、同大学の細胞生理学・免疫学研究室の助教授を勤める。現在シアトル在住
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