出版社内容情報
《内容》 神経精神医学と行動神経学は,脳機能障害の結果によって生じる行動について理解し,その知識を患者の治療に役立てるための専門分野である。神経精神医学は,脳卒中後うつ病やてんかん性精神病などの脳機能障害に伴う精神障害を扱い,行動神経学は失語,健忘,失認などの欠損症状を対象とする。両者とも脳障害をもつ患者を十分に評価し治療することが基本である。本書は,主要な神経精神医学的,行動神経学的症候群の臨床的特徴,病態生理,治療に焦点を当て簡潔に記述した最新の手引書である。
内容説明
本書は主要な神経精神医学的、行動神経学的症候群を概説し、臨床評価法についてふれ、治療のガイドラインを提供するものである。最も重要な事柄について記載することを目的とし、より知識を深めるために参考文献を添付。診断と治療の情報を即座に得るためのものであり、簡潔さに重点を置き、広範な展望を述べることを避け、主要な神経精神医学的障害の臨床的特徴、病態生理、治療に焦点をあてている。
目次
1 神経精神医学的評価法
2 行動神経学
3 神経精神医学的症状と症候群
4 前頭葉症候群
5 失語とその関連症候群
6 視覚障害と視空間障害
7 記憶とその障害
8 てんかんと辺縁系の障害
9 痴呆とせん妄
10 運動疾患
11 脳卒中と脳腫瘍
12 脳白質疾患と先天性代謝異常
13 頭部外傷とその後遺症
14 神経精神医学領域の治療