内容説明
精神科救急医療には自らの意思で受診し生命への危険がない“柔らかい救急”と、本人の意思によらない受診または生命の危険のある“硬い救急”とに分けて考えることができるが、本書では両方の救急が取り扱われている。
目次
精神科救急医療序論(救急精神医学的診断評価;電話による診断評価;法的問題点;自殺患者;暴力患者)
救急室における通院可能の患者(危機介入:概論;急性の非嘆と災難の犠牲者;強姦の被害者;救急室での家族の治療;配偶者および小児虐待;老人救急)
主な精神科疾患の救急診断評価と治療(危機における人格障害患者;人格障害患者の救急薬物療法;不安と恐慌発作;うつ病;急性精神病と緊張病;危機における精神分裂病とその他の慢性精神病の患者;躁病)
内科‐精神科救急医療(向精神薬療法の中毒性副作用とその処置;身体疾患にみられる精神症状と薬物中毒;精神疾患に似たせん妄と神経疾患;発作;詐病、虚偽的疾患および身体化障害;興奮・混乱状態の身体疾患患者)
薬物乱用の救急医療(中毒と離脱症候群;アルコール関連の救急問題;急性薬物過剰摂取)
付録(抗精神病薬;抗うつ薬;ベンゾジアゼピン系薬物;非ベンゾジアゼピン系鎮静・催眠薬;抗けいれん薬;抗パーキンソン薬;尿中の薬物検出が可能な概算時間)
追補 市販されている薬物一覧表