内容説明
一度「老い」について考えておきたい。親鳥がひなを羽で包んで育てるように「育む」という観点で。2,500人を看取ったホスピスケア医が到達した「老い」と「死」への眼差し。鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)、釈徹宗氏(浄土真宗本願寺派如来寺住職)との対談も収録!
目次
老いを生きる
医学的にみた老い
「鍛える」と「育む」
よき老いを生きる
老いのこころ
うつ病と認知症
老いとユーモア
老いの生き方
自分の老いを生きる
魂の痛み
老いと死
死を想う
著者等紹介
柏木哲夫[カシワギテツオ]
ホスピス財団理事長、大阪大学名誉教授、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長。1965年大阪大学医学部卒業、同大学精神神経科に3年間勤務した後、ワシントン大学に留学。帰国後、淀川キリスト教病院にてターミナルケア実践のためのチームを結成、1984年にホスピスを開設。1993年大阪大学人間科学部教授に就任。1994年日米医学功労賞、1998年朝日社会福祉賞、2004年には保健文化賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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coldsurgeon
5
「老い」について考えることは多い。老いを、人間の存在要素であるphysical、mental、social、spiritualの面から考えるというのは、ホスピタルケア・緩和ケアの先駆者である著者ならではと思い、感心する。また、老いを受容する局面は、キュープラ・ロスのいう死の受容と似た点があることは確かなことだと思う。そうならざるを得ないその人の人生を背負って、人は老いていく。その老いをどう生きるかは、それまでにどう生きてきたかに関係する。老いに抗うのではなく、老いを受容し、老いを育み、老いを生きたい。2022/03/18
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