出版社内容情報
《内容》 ADHD(注意欠陥性移動性障害)は不注意や衝動的行動を特徴とし,学校や家庭で周りの人たちを巻き込み,時に深刻な問題を招く.
本書は,周囲にはまったく理解できないADHDの行動特性の「なぜ」に,学習能力や衝動的な行動に悩み,9歳で自殺すら考えた本人自らが答えていく.ベンは、さまざまな経験や出会いを重ね,自分のなかで湧き起こるADHD的症状を的確につかみ,独自の学習方法や生きるコツを会得した.
障害をもちつつ現在なお奮闘する障害者自身が著した本として異色であり,教育や医療のあり方を含め,貴重なアドバイスに満ちている.
教育関係者,福祉関係者,医師をはじめとする医療関係者,臨床心理士,そして何よりわが子のADHDに悩む家族に必読の書.
《目次》
第1章 〇~六歳
第2章 七~十二歳
第3章 十三~十八歳
第4章 ADHDについて考えたこと
第5章 薬とどうつき合うか
第6章 ADHDのこどもの勉強のしかた
第7章 ADHDについてのあれこれ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きな**
5
障害の子のデイサービスでバイトを始めたのがきっかけで出会ったのがこの本。ADHD、注意欠陥多動性障害。著者、ベンは自身がADHDで、それまでの苦労や努力、失敗から成功したことまで、同じようにADHDの子の助けになれるようにと綴った本です。ADHDの子と関わる中で疑問に思っていたことがこの本には書いてありました。わたしは彼らの気持ちを本当に理解することはできないのかもしれないけどこの本から得たヒントをもとに彼らの気持ちを考えてこれからうまく接していき、将来の彼らのためになったらと思います。2016/09/06
たろう
1
自分自身、息子がそうだと思うので、とても親近感を持って読めた。勉強になった。障害、病気、シツケの問題という考えが今でも多いと思う。でもそろそろクラスを分けて特殊訓練や勉強法で高い能力を発揮できるような環境ができたらいいのにと思う。2012/06/03
いも
0
ADHDの症状は非常に見分けにくい。どこまでを症状として許容すればよいのかは私たちの頭を悩ませる問題の一つだ。彼の半生は非常に壮絶なものだった。しかし彼はADHDと向き合った。上手く付き合うとはまさにこのようなことなのだと考えさせられると同時に日本の教育支援制度についても様々に考えさせられた。2015/01/03




