内容説明
チュンセ童子とポウセ童子という双子の星のお役目は、空の星めぐりの歌に合せて、銀笛を吹くこと。ところがある日、天空の星同士の争いややってきた彗星のたくらみにまきこまれ思いもかけないことに!イーハトーブの星空から生まれた、天空と海底までをかけめぐる賢治童話初期の傑作!
著者等紹介
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
1982年、東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。イラストレーターとして児童書を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
「双子の星」は、宮沢賢治の作品の中でも苦手な童話です。 星座を題材に取りあげた仮想空間を頭でイメージできないからです。 おまけに、宮沢賢治の作った歌まで組み込まれています。 文字からだけでは、この空間を膨らませられないでいました。 この絵本は、そんな私の苦手意識を払拭してくれました。 平澤朋子さんの描く世界は、この物語を昇華して、私を納得させてくれました。 登場するキャラクターが生き生きとしていて、躍動感があります。 物語の深淵まで表現してくれました。 2024/02/07
クラムボン
9
ミキハウスの「宮沢賢治の絵本」。チュンセ童子とポウセ童子という双子の星の役目は、星めぐりの歌に合わせて、一晩中銀笛を吹くこと。但し曇った日は笛をやめてもいいと王様から許しを得ている。二話からなるが、共に水精の宮を離れてしまい、戻れなくなってしまうが…。真っ直ぐで穢れ無い心を持つ童子たちには、確かに心が洗われるのだが、そこは大人なので、感動する…と言う、ほどでは無い。巻末に童子たちが伴奏する「星めぐりの歌」が載っている。初めて聴いたときはつまらない曲だと思ったが、今では大好き。色々なアレンジが楽しめる。2024/06/30
takakomama
5
色づかいが綺麗で、可愛らしい絵。2023/11/17
はる熊猫
3
自然の神秘性や恐ろしさを感じる物語。巻末に言葉の説明や、『星めぐりの歌』も収録されているのが親切。2023/12/07
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