出版社内容情報
独特の世界観で人気の、ミキハウスの宮沢賢治の絵本シリーズ。
子どもたちには新鮮な感動を、大人には一味違う読みごたえのある物語絵本です。
nakaban[ナカバン]
イラスト
著者等紹介
nakaban[NAKABAN]
1974年、広島県生まれ。美術の教師であった父親の影響で絵画を始める。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品の制作に没頭するかたわら、音楽家のトウヤマタケオと「ランテルナムジカ」を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
47
半月くらい間が空きましたが、宮沢賢治の知らないお話を読んでみよう週間の続きを♪ ■賢治の描く農学校には牧歌的なイメージを持っていたので この本もそんなつもりで読み始めたら…。そっか。農林学校出身で農学校の先生もしてた賢治は、当時の畜産についても身近に見知っていたんだね。■nakabanさんの絵は、未晒しの紙に絵筆のかすれを生かした様な素朴な感触が賢治の朴訥さを想起させ、黒を基調にした力強い絵が物語の奥行きを更に膨らませて、彼(ヨークシャイヤ)の心情が心にストレートに届きました。(絵 2016年)(→続2020/12/20
gtn
31
運命論に抗うのは、この世に生を受けた者の当然の権利。しかし、それこそ死に値するほどの屈辱と煩悶が待っている。"命を大切にしましょう"と通り一遍のスローガンをいくら唱えても、苦しむ者には響かない。2021/04/03
Shoko
31
図書館。怖かった。ひたひたと迫り来る死への恐怖は、人も豚も同じこと。ボロボロと涙を流す豚の姿が痛ましい。人間の言葉を理解しているからこそ、恐怖の念は強くなり、余計に酷なことと感じた。命をいただいているということを、普段 あまりにも意識せずにいることを思い出しました。2017/07/14
たらちゃん
17
はじめに絵だけざっくり見ただけでは好ましくなかったけれど、読んだら豚の切なさと絵が結びついて印象的な本でした。2019/10/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
今は『食育』というテーマで動物について本は多いけれど、宮沢賢治は100年以上前に向き合っていたという事、そしてこの話がノンフィクションだという事に驚いた。迫りくる死への恐怖を感じるのは人間だけと思っているエゴ。2018/07/02
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