出版社内容情報
花の原種の宝庫としても知られているイスラエルの、野に咲く花の写真集。
写真60点オールカラー。
イスラエル・野の花(あとがき)
カメラマン 横山匡
イスラエルで道端や野原にしゃがみこんでハナの写真を撮っているときのことでした。
「もしもし、何をやっているのですか!」
通りがかりの人々は車を止め、きまってこう声をかけてくるのです。草むらからカメラを持ち上げて見せると、「よろしい、写真でトルのはいいが、手で採らないでくださいよ」という言葉を残して去ってゆきます。
イスラエルの国には、野に咲く自然の草花を摘んではいけないという法律があるわけでもないのですが、人々が大切に見守り、保護している姿勢が感じられて、嬉しい気持ちになるのでした。
イスラエルは日本の四国より少し大きい程度の面積しかないのに、その自然は変化に富んでいます。北の水量豊かなガリラヤ地方、中央に標高800メートルのユダヤの荒野、地球上で最も低い海面下400メートルの死海、そして国土の2/3を占める南のネゲブの荒野。
それぞれの土地に適応した植物が生え育っています。
地中海性気候のイスラエルは、半年間は一滴の雨も降らない乾季があります。10月中旬ごろに雨が降り始めると最初にイヌサフランが大地から直接花を咲かせます。そして冬になるに従って、茶色だった山野に少しずつ緑の装いを始めるのです。日本と逆の風景の変化を見ると不思議な気持ちがいたします。
何より興味を引くのは、日本の花屋さんで売っている花の原種を野生のままで見ることができることです。チューリップ、アネモネ、シクラメン、ルピナス、グラジオラス等々です。2~3月頃が見ごろですが、乾季に入る5月なって咲き始める花もありますし、何と乾季の終わり頃になって咲き始める花もあるのです。その意味でイスラエルは一年中興味は尽きません。
エデンの園の記事で始まる聖書に、花の名があちこちに記されているのも、なるほどと納得できます。ぜひあなたもイスラエルの野の花との出会いをご体験ください。
内容説明
イスラエルには、日本の花屋さんで売っている花の原種を野生のままで見ることができます。聖書の国のイスラエルを飾る野の花たち。花の香りがするメッセージカードがついています。
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