内容説明
本書は、東欧社会主義の破碇、ドイツ再統一、ソ連の変革、そして来たるべき1992年のEC統合と、ヨーロッパを震源とする地震のような変動がもたらす新国際経済秩序を、日・米・欧の三大経済圏(トライアド)の抗争と均衡の図式として描いた最初の書物である。
目次
コロンブス以後500年―新しいフロンティアとしての旧世界
1 ポスト戦後世界の夜明け(場面―パリ郊外、ロワヨーモンのもと僧院登場人物―新しいヨーロッパ;そして壁は崩壊した;隠された第3次世界大戦)
2 出現しつつあるヨーロッパの超国家(1992年―世界最大の市場;ドイツ問題とドイツの答―ヨーロッパの嵐の通過儀礼;新しい超大国ドイツの誕生)
3 ヨーロッパのアメリカと日本(コンコルドの座席―アメリカの新しい汎大西洋主義;日はまだ昇る―ヨーロッパを目指す日本帝国)
4 未来への急速な前進(歴史の終焉か、資本主義の戦いか?;2000年に向けた100の予言)