内容説明
ここ30年、科学技術激動の時代を「科学ジャーナリズムの鬼」となって、時間と共に疾走した著者が、短かったその生涯を傾けて彫り刻み続けてきた仕事の全軌跡がここにある。何ものも見逃さないシャープな批判の眼と、「鬼」と呼ぶにはあまりにもやさしく温い育ての眼を、紙面の背後に感じない読者はいないはずだ。
目次
第1章 東海村に原子の火灯る
第2章 江崎博士のトンネルダイオード
第3章 無重量を体当たり取材
第4章 糸川ロケツト疑惑事件
第5章 地上に金星世界を再現
第6章 特ダネ捨てた米原潜たれ流し事件
第7章 和田心臓移植のウソを見抜く
第8章 人類月に立つ
第9章 超能力を見破る
第10章 「むつ」放射線漏れ騒動のなかで
第11章 「尊厳死」の概念を提案
第12章 宇宙に雪を降らせる
第13章 「技術復権の時代」を願って
座談会/在りし日の木村さんを偲んで