内容説明
「ストライク」「セーフ」。今ではだれもが知っている審判のジェスチャーを考えた、あるメジャーリーガーの伝記。
著者等紹介
チャーニン,ナンシー[チャーニン,ナンシー] [Churnin,Nancy]
アメリカ、ニューヨーク州に生まれ育つ。テキサス州の地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」の劇評担当記者を務めている。夫と4人の息子とともに、テキサス州北部に在住
ツヤ,ジェズ[ツヤ,ジェズ] [Tuya,Jez]
フィリピンに育つ。絵を独学で学び、現在、フリーのイラストレーターとして活躍している。ニュージーランド、ウエリントン近くに在住
斉藤洋[サイトウヒロシ]
東京都に生まれる。中央大学大学院文学研究科修了。『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
191
耳に障害を持ちながら、メジャーリーガーになった。ウィリアム・ホイの伝記の絵本。審判のジェスチャー、「ストライク」「ボール」「アウト」「セーフ」を考案した選手でもある。更にウィリアムが中心となって、サインプレーを考案した選手でもあり、盗塁王のタイトルも獲得。人気もある選手だった。障害を乗り越えて頑張る姿、絵本では伝えきらないので、物語でも読んでみたい。この絵本を読んで、隻腕左腕ジム・アボット、サイレントKの異名を持つ石井裕也を思い出した。障害があっても、プロ野球選手になれるという夢のある絵本だった。2023/02/28
Willie the Wildcat
85
情熱が道を切り拓き、世界を変える。野球の世界のみならず、スポーツ概念を変える。先駆者故の苦悩・苦難は計り知れない。時代を考えれば尚更、その道は険しかったと推察。諦めるという文字はなく、唯(夢ではなく)目標を実現すべく日々の努力が実ったという感。引退後も変わらぬ野球への想いが、後進を育てる。敢えてあげれば、各種殿堂も生前に授与されていればと感じる。無論、本人は殿堂を含めた表彰の類は念頭にはないはず。馬に飛び乗って飛球をキャッチ!?って漫画の世界に聞こえるが、あながち作り話にも思えない逸話だなぁ。2018/01/06
山田太郎
69
こんな人が人がいたのかと感心して読む。娘に読ませようかと思ったが、まだだめそうです。アメリカの割と差別もあるけど、なんか許容するというか受け入れするこういうところは好きだな。トランプはどうにかならんもんかと思うけど。2017/09/05
アマニョッキ
49
小学校中学年課題図書。読書嫌いな息子だけど、興味のある野球の本なら読んでくれるかなと。ハンディを悲観するのではなく、自ら解決策を見つけて活躍したメジャーリーガーのお話。読みやすいし、あたたかいお話でした。感想文、きちんと書けるかな。いや、まずは読んでくれるのかな、息子くんよ。2017/08/09
いちろく
48
紹介していただいた本。アウトやセーフをはじめとする審判のジェスチャー、チーム内のサインプレー。野球の試合中に、当たり前のように行われている行為。その始まりは耳が聞こえない一人の大リーガーがキッカケだったと知る。障害の有る人の為だけでなく、障害の有り無しに関係なく共に楽しめる環境を創った事が、今の世にも残っている所以の一つだと感じた。私自身、野球観戦も好きな事もあり、衝撃的な内容だった。 2019/08/29