内容説明
クマは、みんなにきいてほしい話がありました。でも、そのまえにネズミといっしょに木の実をさがし、カモのために風向きをしらべ、カエルに穴をほってやり、モグラにおやすみと声をかけました。みんな、クマの友だちだからです。
著者等紹介
ステッド,フィリップ・C.[ステッド,フィリップC.][Stead,Philip C.]
絵本作家。ミシガン大学で美術を学んだ。2009年、文と絵を手掛けた“Creamed Tuna Fish and Peas on Toast”(未訳)でデビュー。妻のエリンとともに、ミシガン州アナーバー在住
ステッド,エリン・E.[ステッド,エリンE.][Stead,Erin E.]
絵本作家。ボルティモアにあるメリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートと、ニューヨークにあるスクール・オブ・ビジュアル・アーツで学ぶ。児童書専門店でのアルバイトや編集者のアシスタントを経て、『エイモスさんがかぜをひくと』(光村教育図書)でデビュー
青山南[アオヤマミナミ]
福島県に生まれる。早稲田大学卒業。翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
139
クマがほかの動物に話を聞いてもらいたいと思うのですが、冬が近づいてみな忙しく、クマも冬眠に入ってしまいまた春が来て…、という他愛のない話なのですが何か絵がほっとする感じがします。ほかの動物たちもかわいらしく書かれています。たまにはこのような本で頭を休めたいですね。2016/01/17
masa@レビューお休み中
68
なんて切なそうな風貌。哀愁漂うような悲しげな顔をしながら歩くクマくん。ネズミくんやカモくん、カエルくん、会う友達に「ぼくの話聞いてくれる?」と尋ねるも断られてしまいます。断られる度にクマくんが可哀想って思ってしまうんだけど、冬を間近に控えてみんな必死なんです。ネズミは冬眠前のエサを探し、カモは温かい場所に向かい、カエルは冬眠する寝床を探しているのです。読んでいるとこちらまで切ない気持ちになってきてしまうのですが、どうやらそういう悲しいお話の展開にはならないんですね。意外におとぼけなクマくんでしたね。2013/02/05
anne@灯れ松明の火
43
友達からのプレゼント。図書館で出会って、気に入り、クマ好きの私にも贈りたくなったとのこと。サプライズの心のこもったプレゼント、ありがとう♪ のんびりしていて、自分のことよりも、友達のことを考えてお世話するクマに、ほのぼの。誰も、話を聞いてくれないのかな、と寂しい気持ちでページをめくりながら、雪のシーンの美しさに見ほれた。その後、肝心な場面での、クマのひと言には吹き出した。しみじみしたお話かと思ったら、笑いまで取るとはスゴイ! 優しい絵も、ふんわりした雰囲気も、好みだった^^ 9:222018/11/12
cozicozy
41
図書館で、偶然目にしました。手にとって、その場で、読み進めていました。大きなクマさんから、やわらかい思いやりの心が溢れています。冬眠前に、みんなにお話をしたいのに...冬眠の時期が明けても、まったりクマさんは、そのままに、やさしい友だちに囲まれて。とても心温まる物語。2013/11/12
小夜風
29
【図書館】読んでいて「ウフフ♪」って笑みがこぼれました。冬眠する前にみんなにお話を聞いてほしいクマ。でもなかなかみんなにお話を聞いてもらえません。クマのお話が気になって読み進めていくと…。ご夫婦で絵本を作られているのですね。絵もお話も素敵です♪裏表紙まで可愛い♪2014/12/09