内容説明
フリードリヒばあさんは91さい。ときどきぼくはおばあさんにものがたりをきかせてあげる。なんでもやってのけるフリードリヒばあさんのはてしないものがたりを…。
著者等紹介
ヤーニッシュ,ハインツ[ヤーニッシュ,ハインツ][Janisch,Heinz]
1960年、ハンガリーにほど近い、オーストリアのブルゲンラント州に生まれる。ウィーンでドイツ文学とジャーナリズム学を学んだあと、ラジオ局に勤めた。現在、子どもと若い人のための本の作家として活躍。オーストリア児童文学賞、ウィーン児童文学賞など受賞多数
バンシュ,ヘルガ[バンシュ,ヘルガ][Bansch,Helga]
1957年、オーストリー、シュタイアーマルク州に生まれる。州都グラーツの大学を卒業後、25年間小学校教師を勤めた。2003年にウィーンにキョを移し、フリーのイラストレーターとして活動をはじめ、多数の絵本に挿絵を描いている
関口裕昭[セキグチヒロアキ]
1964年、大阪に生まれる。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。在学中、ドイツのゲッティンゲン大学に留学。近現代のドイツ文化全般に深い興味を持ち、紹介に努めている。明治大学情報コミュニケーション学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
21
自由闊達、好奇心旺盛、人生を思うさま楽しんで飽きないフリードリヒばあさん。ぼくとフリードリヒばあさんの絆の強さ、世界観を同じくする姿勢に、心打たれる。するしないは関係ない。自由な精神さえあれば、人はこんなにも生きること前向きになれるのだ。ぼくの語りの、とどまるところを知らない広がりが、おばあさんの心を明るく、強くする。2016/03/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
おそらく人生の最終章を迎えているフリードリヒばあさん。けれど、ぼくが自由に語る彼女こそが、生きることへ前向きにしているのが伝わってきた。そして二人の絆と、見守るぼくの両親も…。2019/12/30
gtn
14
おばあさんの人生経験が孫に伝わる。それが最大の喜びとなり、人生の最終章を飾る。2019/11/21
あおい
12
フリードリヒばあさんのお話をする少年。お話の中のおばあさんはなんでもできて好奇心旺盛で聞いてるだけでわくわくする。少年とおばあさんの関係がとてもいい。2022/09/23
Cinejazz
10
〝<フリ-ドリヒ婆さん>は91才...ときどき僕は<お婆さん>に物語を聞かせてあげる。なんでもやってのけるフリ-ドリヒ婆さんの果てしない物語を…〟僕のお隣のお婆さんは91才。くたびれているので一日中ベッドに寝ていなくてはならない...お婆さんは、僕の物語を、クスクス笑いながら耳をそばだてて聞いてくれる...「で、それから?」ぼくは、その先を語り始める「フリ-ドリヒ婆さんは、見えない翼をもっています。空を飛ぶことができます。そして・・・」 読んで楽しく、見て愉しく、聞いて嬉しい、いたわりりの絵本。2023/09/07