内容説明
はかることなら、なんでもおまかせ。マグナスは、鼻にめがねをちょこんとのせて、しめりぐあいやかわきぐあいをはかり、近さや遠さをはかります。しめってもかわいてもいないものも、近くも遠くもないものも、なんでもはかります。「マグナス・マクシマスにはからせれば、まちがいない!」と、みんなはいいました。ところが、ある日、めがねがこわれて、はかることができなくなってしまい…
著者等紹介
ペリー,キャスリーン・T.[ペリー,キャスリーンT.][Pelley,Kathleen T.]
スコットランドに生まれる。エジンバラ大学を卒業後、16年間小学校の教師をつとめ、生徒にお話を語る。結婚後、家族とともにアメリカに移住、2003年に絵本The Giant Kingで作家としてデビューする。コロラド州在住
シンドラー,S.D.[シンドラー,S.D.][Schindler,S.D.]
アメリカのイラストレーター。これまで50冊以上の児童書の挿絵を手がけ、数多くの賞を受賞している。妻と養女とともにペンシルベニア州在住
福本友美子[フクモトユミコ]
慶應義塾大学卒業後、公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
33
2年生の本好きな女の子に面白いとオススメしてもらった1冊。身の回りのもの、とにかくなんでも計り、図り、量り、測るマグナス・マクシマス。あまりに夢中ではかりまくって、他のものは何も目に入らず。お呼ばれしてもシチューの豆を数えてはφ(..)メモメモ笑 夢中になれる何かがあるって素敵!だけど、見えなくなって初めて見える景色や世界もあるよね!いいおはなしです♡細かい部分まで丁寧に描かれた絵もすごく好み。2020/11/14
小夜風
25
【図書館】毎日必ず同じように何々しなくちゃ気がすまないという強迫観念のようなこだわり…私にもいくつかあります。でもマグナス・マクシマスのめがねが壊れてしまったように、どうしようもないことが起こりこだわりから一歩離れると、ものすごくホッとしたり、心が軽くなったり…。こだわりがあることも大切だけど、時にはそこから離れてみる勇気も大切なのかもしれませんね。S.D.シンドラーの挿し絵が楽しくて素敵♪2014/09/25
いろ
23
何でも測らないと気が済まないマグナス・マクシマスさん,でもある日…というお話。どのくらい極端かはさておき,こういう人,いるいる。「測る」ではないにしろ,私も息子も,どちらかと言うとコダワリ体質なので,マグナス・マクシマスさん寄りの人間w なので(?w)9歳男児,愛着持って楽しく読める。自分も周りも困らない程度に留めていられてるかな~?^^; ハプニングをきっかけに,自分を見直したけれど,今までの自分を否定するのではなく,けじめと切り替えを取り入れたマグナス・マクシマスさんが素晴らしいな~と感じた。2017/09/19
ツキノ
20
2010年7月発行。なんでもはかっちゃうマグナス・マクシマス。その徹底ぶりというか、やりすぎね。サーカスから逃げ出したライオンもおとなしく言うことをきいてしまう。変化が訪れたのはメガネが壊れ、海辺で男の子と出会ったとき。緻密なカラーがじつにいい。絵は『しゃっくりがいこつ』のシンドラー。【102-646】2022/05/15
花林糖
19
(図書館本)S.D. シンドラーの絵が楽しく魅力的。息抜き・休息が必要不可欠ですね。脇役の猫が可愛い。2015/08/19