リンカーンとダグラス

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 29cm
  • 商品コード 9784895726870
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8797

内容説明

1865年、2度目の大統領就任を祝うパーティ会場で、エイブラハム・リンカーンは、特別に招いたフレデリック・ダグラスの姿を探していた。リンカーンは白人、ダグラスは黒人だったし、リンカーンは自由な人間として生まれ、ダグラスは奴隷として生まれたが、二人はアメリカの奴隷制廃止運動をになう中心人物だった。この絵本は、アメリカの二人の偉大な指導者の友情に光をあて、詩人であり作家であり活動家でもあるニッキ・ジョヴァンニの叙情的な文章と、ブライアン・コリアーの見事なコラージュが結びつき、歴史上ユニークな友情物語を描き出している。

著者等紹介

ジョヴァンニ,ニッキ[ジョヴァンニ,ニッキ][Giovanni,Nikki]
1943年、テネシー州に生まれる。ラングストン・ヒューズ賞など数々の賞を受けた著名な女性詩人であり作家であり活動家。バージニア工科大学教授。「ローザ・パークス勇気ある女性賞」の最初の受賞者。現在、バージニア州在住

コリアー,ブライアン[コリアー,ブライアン][Collier,Bryan]
メリーランド州で育ち、15歳で絵を描き始める。水彩とコラージュを用いたイラストは高い評価を得ており、『アップタウン』でエズラ・ジャック・キーツ賞新人賞、『ローザ』(光村教育図書)でコルデコット賞銀賞とコレッタ・スコット・キング賞を受賞している。現在、ニューヨーク在住

さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京都に生まれる。編集者、翻訳家として活躍。玉川大学・大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

27
奴隷という制度はもうありません。 しかし、黒人問題がとても根深いものだということを、この夏大坂なおみはテニスとマスクで訴えました。 この絵本は、黒人問題を考えるほんの一ページに過ぎません。 でも、この絵本からリンカーンが何をしたか、何をされたか、そして、歴代大統領が黒人問題とどの様に取り組む姿勢を見せてきたか考えるきっかけになれば良いと思います。 絵は、とてもドライで冷静に、歴史の1シーンを描いています。2020/11/06

gtn

24
白人のリンカーン。黒人のダグラス。「自分が信じる宗教からみても、アメリカ合衆国憲法に照らしても、人間を物のように所有することはまちがっていると、二人はおもっていた」とあるが、大前提に何かがあるだろう。それはおそらく友情。2023/04/13

たまきら

22
アメリカ史に不可欠な人物ですが、日本ではあまり知られていないため、娘さんも夫も反応悪し。奥さんの描写に笑ってもだれも「そうだよね」と相槌を打ってくれないこのアウェイ感。日本ではあまりアメリカ史は習わないのかなあ。2020/12/05

おはなし会 芽ぶっく 

16
絵本『ローザ』 https://bookmeter.com/books/60789 を作ったコンビの絵本。第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンと、黒人の地位向上のために立ち上がったフレデリック・ダグラスとの友情物語。南北戦争のページは見開きで迫力があります。2020/09/12

ゆにす

13
奴隷解放のために力を尽くした二人。「リンカーンもダグラスも、ランプの明かりで文字を学び、聖書を読み、自分を高めようとした」自分を高めようとするなら、正しい行いをしなければならない。正しい行いをするためにはゆるがないものがなければならない。2012/07/16

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