内容説明
ちょっとむかし、女の子はズボンをはいちゃいけなかった。女の子がきることができたのは、きゅうくつなドレスだけ…そんなことって、しんじられる?
著者等紹介
ネグレー,キース[ネグレー,キース] [Negley,Keith]
大学で美術を学び、2013年に美術学修士号を取得。その後、作家、イラストレーターとして活躍している。新聞や雑誌、ポスターや出版物などの紙媒体のほか、Tシャツやスケートボード、時計など、幅広く作品を提供している。これまでにイラストレーション協会から5つのメダルを獲得したほか、初めて手がけた絵本“Tough Guys”(未邦訳)でケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされた。ワシントン州在住
石井睦美[イシイムツミ]
作家、翻訳家。1990年『五月のはじめ、日曜日の朝』で、第3回毎日新聞はないちもんめ童話大賞、新美南吉児童文学賞受賞、2011年『皿と紙ひこうき』で、第51回日本児童文学者協会賞、2015年『わたしちゃん』で第26回ひろすけ童話賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
92
絵本。1832年にアメリカで生まれたメアリーは、最初にズボンを履いた女性のひとりとして有名。南北戦争で軍医として従軍し外科医として活躍した。男だからとか女だからとかじゃなくて「私が着たい服を着る」権利を訴えた女性。私たちが今、好きな服を着ることができるのはメアリーのおかげかもしれない。2021/03/25
とよぽん
82
女の子はドレスを着る、という窮屈な慣習を破り、動きやすいズボンをはくことにしたメアリー・エドワーズ・ウオーカー(1832~1919)。1855年医学部を卒業、南北戦争北軍の軍医を志願。独立心と正義感に満ちた女性だった。ズボンをはいていることを理由に何度も逮捕され、そのたびに「わたしは、わたしの服を着ているのです。」と言った。原題『MARY WEARS WHAT SHE WANTS』、図書館新着棚。2021/02/14
ネギっ子gen
62
150年前の米国で、女性のズボンはNGという常識に毅然と反抗した少女がいた。女性初の軍医として活躍し、フェミニストとして知られたメアリー・E・ウォーカーの幼い日々を描く。周りの抵抗を受けた後の、家での父親との会話がイイ。<「ズボン はいている 女の子なんて、みたことが ないからだよ」と、お父さんは いった。「にんげんって、あたりまえだと おもっていたことが かわってしまうのが こわいんだよ」>。翌朝、胸張ってズボン姿で登校するメアリー。手を振りながら学校に送り出す父親。窓辺で見送る猫。この絵が良かった。⇒2021/04/06
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
どんな事でも最初にするのは勇気もいるし、周囲の偏見も跳ね返す強さが必要。同調圧力に屈しない姿は素敵だな~と思った。今は個性として取り入れてくれるが、そうでない時代に自分の意志を通したメアリー・E・ウォーカーを尊敬します。私はスカートが嫌いで、学校の制服以外は学生の頃はほぼスカートを穿いていない。2022/07/04
ちえ
50
世界で最初にズボンをはいた女性の一人、メアリー・エドワーズ・ウォーカーさん。今では当然と思われていることも過去の人たちの行動の積み重ね。衣服、仕事、女性の参政権…そう考えていてこの前の「同性婚否定は違憲」https://www.jiji.com/sp/article?k=2021031700150&g=soc という札幌地裁の判決を思い出した。社会は少しずつでも前へ進み変わっていくのだと。2021/03/23
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