著者等紹介
有田奈央[アリタナオ]
福岡県に生まれる。『おっぱいちゃん』(ポプラ社)で絵本作家デビュー。同作で第24回けんぶち絵本の里アルパカ賞を受賞
アンマサコ[アンマサコ]
岐阜県に生まれる。美術作家。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業後、立体造形などを用いて、さまざまな特殊映像作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
86
絵本。ラブラドールのロッキーは、ルイが赤ちゃんのころから一緒にいる。ルイは最近友達とばかり遊んでロッキーに構っていない。ある夜、死神が現れて「もうすぐロッキーは死にます」と教えてくれた。ルイは夢だったかもしれないと思いつつ、ロッキーと久しぶりに散歩に行く▽ロマンチックな絵柄で優しい雰囲気の死神。飼い犬との別れが切ない。2023/06/03
はる
66
ある日、ルイの目の前に突然死神が現れ、飼い犬のロッキーがもうすぐ死ぬことを告げる……。最近、ロッキーの相手をしていなかったルイ。残された時間で彼がしたこととは。。誰も経験する、愛する者との別れ。自分なら何が出来るだろうか、と考えてしまいます。アン・マサコさんの柔らかな絵に癒されます。ロッキーの愛らしい表情が切ない。2023/06/09
たまきら
48
大型犬が好きな人間にはたまらないお話です。死神=悪の使いではなく、死のしらせ=タイムリミットがあるからこそ日々を慈しみ大切に過ごそう…という気づきがうながされています。絵とお話のメッセージがとてもよくマッチしていてぐっときました。死神がウィリー・ウォンカみたいなトリックスター感があって好きです。おすしのシリーズもいいけれど、この死神さんのシリーズがあってもいいなあ…。2023/09/07
ぶんこ
43
子どもが読んでも全く怖くない素晴らしい絵本でした。その最たる要因は絵。アンさんの絵には魔法がかかったように、人も犬も綿毛でおおわれているようです。とてもリアルな絵なのに、夢の中のよう。幼い頃からずっと仲良しだった犬とのお別れが迫っていましたが、気づかないルイ。そこに死神が現れて教えてくれます。最期の時、悔いが残らないというのは、大きい。ルイもロッキーも良かった。2023/07/14
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
読み聞かせとブックトークに選んだ絵本(子どもの学校にて)。危篤状態の患者さんが目覚めた時に見た死神であろう体験談を添えて。2024/11/09