出版社内容情報
《内容》 初版刊行から5年間に起こった乳癌治療の急速な変遷を盛り込み、用語・データ・図表類を大幅に差替え、最新の情報を詳しく解説。国立がんセンター編集のマニュアル書。
《目次》
最新 乳癌診療マニュアル 第2版
1 乳癌診療の現状と将来
乳癌の動向一増加する乳癌一
臨床病期別内訳と治療成績一早期例の増加と治療成績の向上一
手術術式の変遷一手術の縮小化と乳房温存療法の確立一
薬物療法一術後補助療法の確立一
予後因子の研究一新しい治療への応用一
今後の展望
2 乳腺腫瘤の診断のポイント
視診
陥没乳頭・乳頭陥凹［乳管拡張症（形質細胞性乳腺炎），乳癌］
乳頭分泌［乳管拡張症，乳腺症，乳管内乳頭腫，乳癌］
乳頭・乳輪びらん［乳頭炎（湿疹），Paget病］
皮膚の発赤，炎症性浮腫状変化（豚皮状，オレンジ皮状変化）［急性乳腺炎，炎症性乳癌］
delle，dimpling sign［乳癌，嚢胞症，脂肪壊死，顆粒細胞腫］
触診
限局型（境界明瞭型）腫瘤［線維腺腫，葉状腫瘍，粘液癌，嚢胞内乳癌］
境界不明瞭型腫瘤［乳癌，乳腺症，乳管拡張症（形質細胞性乳腺炎）］
妊娠授乳期腫瘤［妊娠授乳期乳癌，乳瘤，線維腺腫］
腋窩リンパ節腫大
マンモグラフィ
微細石灰化
腫瘤影
その他の所見
乳管造影法（ductgraphy）
超音波検査
細胞診
摘出生検
その他の診断方法
乳管内視鏡
microdochectomy（分泌乳管区域切除術）
サーモグラフィ
MRI，CT
腫瘍マーカー
鑑別のポイント
3 乳癌手術療法
基本的術式
手術の縮小化の時代的背景
術式の選択基準
胸筋温存乳房切除術（Auchincloss法，Patey法）
Auchincloss法
Patey法
長胸神経の露出から手術終了まで（Auchincloss法とPatey法）
成績
乳房温存療法
一般的適応
局所癌遺残および予後（局所・乳房内再発）からみた適応
非浸潤癌の治療
当院における乳房温存療法の基本的適応
乳房温存療法に関する日本での研究成果
乳房温存療法における術後放射線治療の必要性
治療法の改善による適応の拡大
乳房温存手術の手技
乳房再建手術
術前・術後管理
術前管理
poor risk群への対応
術直前の処置
術後管理
手術記録の記載法
4 局所進行乳癌の治療
術前診断・検査
治療方針
術前化学療法
乳房切除術
5 術後合併症と患者指導
入院中
退院後
6 術後補助療法とプロトコール
乳癌術後補助療法の現状
n（＋）乳癌に対する補助療法
n0乳癌に対する補助療法
7 術後追跡
乳癌患者の予後因子
術後追跡方法
再発の病態
術後追跡方法の実際
乳房温存療法後の追跡法
術後追跡の意義
8 再発乳癌の治療
基本的治療方針
治療の実際とその特性
治療開始前に確認すべき病歴，検査
薬物療法
肝転移に対する肝動注療法
外科療法
放射線療法
再発乳癌薬物療法の問題点
QOLと薬物療法
9 乳癌のハイリスクグループ－乳癌家族歴を中心として一
家族性乳癌とは
日本人乳癌集積家系の臨床的特徴による分類
遺伝性乳癌の原因遺伝子の研究
10 インフォームド・コンセント
筆者らの基本的態度と問題点
乳房温存療法におけるインフォームド・コンセント
臨床試験におけるインフォームド・コンセント
臨床試験（無作為化比較試験）の患者に対する説明
説明内容
11 おわりに
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- 和書
- 水墨画の鑑賞基礎知識
