必携 聴性脳幹反応ガイドブック

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必携 聴性脳幹反応ガイドブック

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  • サイズ A4判/ページ数 198p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784895538893
  • NDC分類 491.37
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 聴性脳幹反応(ABR)の概要から検査に必要な基礎および臨床的知識まで、検査室や臨床の現場で即役立つようわかりやすくまとめた実践的ガイドブック。耳鼻科医、臨床検査技師必携の書。    《目次》 1. 聴性脳幹反応(ABR)とは  聴性脳幹反応(ABR)とは    ABRの起源    ABRの臨床応用    新しいERA判定法の概説 2. 音と脳の興奮  音そして聞こえ-音による過牛の興奮    蝸牛内の振動    active cochlea と耳音響放射    範疇的知覚    言葉を聞く    言葉を理解する    乳児の言語獲得    高度難聴の乳児の話し言葉の発達    人工内耳の乳児摘要についてのわが国の問題点  人工内耳    人工内耳とは-聾患者ヘの適応    人工内耳に対する日本の特殊性    人工内耳の構成    人工内耳による言葉の聞き分け 3. 記録装置と記録法  検査室と雑音環境    シ-ルドル-ムの一般的要求事項    検査室における電磁環境障害と対策    検査室とシ-ルドルーム  ABR検査装置    ABR検査装置と機能  刺激音発生装置    刺激音発生装置に要求される要素    実際の刺激音発生装置の構成    生成される刺激音とその特性    受話器    刺激音の較正、音圧の規定  乳幼児の聴覚検査    検査方法    自動ABR装置(natus -ALGO・)    検査方法 4. 聴性脳幹反応の基本波形  聴性脳幹反応の基本波形    基本波形    構成成分    正常波形のバリエ-ション    年齢に伴う変化    性差    ・波両耳間潜時差    意識レベルの影響    検査音圧と反応の変化    加算回数と波形の変化    フィルタの変化による反応波形の影響    電極抵抗,体動,筋原性反応など 5. 聴性脳幹反応の発生機構  聴性脳幹反応の発生機構    ABRの発生部位に対する現在までの諸説と変遷    Mφllerらの説の矛盾点とその解決    ABRの発生部位と伝導路    脳幹部限局性病巣によるABRの変化から    ABRは神経活動の何を反映したものか    binaural interaction発生のメカニズム 6. 他覚的聴力検査  聴性脳幹反応閾値と聴力閾値    聴性脳幹反応を用いた聴力推定の実際    ト-ンピップ刺激を用いた聴力閾値の推定  両耳間相互作用    刺激側とABR波形    両耳間相互作用  新生児聴力スクリ-ニング    新生児聴力スクリ-ニングの目的    新生児のABRの特徴と経時的変化    新生児のABR記録の実際    新生児のABRでの異常の検出率    経過観察と再検査 7. 神経系の異常と聴性脳幹反応  聴神経腫瘍と聴性脳幹反応    聴神経腫瘍診断におけるABR検査の意義    聴神経腫瘍のABRパターン    各パターンの代表例  脳幹障害と聴性脳幹反応    占拠性病変のABR への影響    脳幹内血管性病変のABRへの影響    脳幹部疾患のABR異常の読み方  意識障害と聴性脳幹反応    意識障害をきたす脳・脳肝障害の原因と病態    重症脳障害患者に対する電気生理学的モニタリングと聴性脳幹反応(ABR)    重症脳障害の原因としての病巣の局在とABRの変化    重症脳障害患者の脳幹機能障害と予後  脳死と聴性脳幹反応    脳死の概念と判定基準    脳死判定と補助検査法    脳蘇生の限界と脳死判定    脳死状態のABR所見    ABRによる脳死判定上の問題点  幼小児疾患と聴性脳幹反応    聴性脳幹反応が幼小児に広く用いられる理由    小児の記録の際に注意すべき点    発達による変化    他覚的聴力検査    意識障害,脳幹死の問題    ABRの臨床応用における問題点  術中の聴性脳幹反応モニタ-    脳神経外科手術と神経生理学的モニタ-    術中聴性脳幹反応モニタ-    術中の記録法    術中モニタ-の実際例  聴性脳幹インプラントと聴性脳幹反応    聴性脳幹インプラント(ABI)とは    聴性脳幹インプラントと聴性脳幹反応(ABR)    症例 8. その他の誘発反応  長潜時反応    頭頂部緩反応(SVR)    事象関連電位(ERP)    その他の緩反応  中潜時反応    記録方法    正常波形    動物実験から    臨床例から    MLRの今後の展望  聴性磁場反応-基礎    記録装置と記録法    脳磁場反応の特性    中潜時反応    長潜時反応と周波数依存性    音声に対する反応  聴性磁場反応-臨床    聴性磁場反応の正常    聴性磁場反応の異常  耳音響反射(OAE)    OAEとは何か    OAEの測定    OAEとABRの関係 巻末付録:聴性脳幹反応 Q&A

内容説明

現在、聴性脳幹反応(ABR)に対する検査は広く普及し、検査機器はほとんどの病院に設置されている。このため、臨床検査技師や研修医は早期にABRの実地臨床に遭遇することになり、いきおいABRの概要をいち早く理解しなければならなくなっている。さらに、ABRの自動的検出機器や解析機器など新しいシステムの導入に加えて、耳音響反射や聴性磁場反応なども臨床応用されつつある。したがって、これらの知識を身に付けることも要請される時代となった。しかし、これは「言うことは易く行うは難し」である。構想を新たにした本書は、これらの要求に応えることを目的として企画されたものである。

目次

1 聴性脳幹反応(ABR)とは
2 音と脳の興奮
3 記録装置と記録法
4 聴性脳幹反応の基本波形
5 聴性脳幹反応の発生機構
6 他覚的聴力検査
7 神経系の異常と聴性脳幹反応
8 その他の誘発反応