出版社内容情報
《内容》 食生活の変化に伴い近年増加傾向にある炎症性腸疾患の病態の把握と最近の研究成果も取り入れながら、適切な診断・治療を導くための参考となるよう簡潔に解説。
《目次》
カラー口絵:
炎症性腸疾患の診断のポイント
炎症性腸疾患の病態と治療
Crohn病と潰瘍性大腸炎
I 炎症性腸疾患の診断
1 炎症性腸疾患の分類
原因の明らかな炎症性腸疾患
原因不明の炎症性腸疾患
2 鑑別診断と確定診断のポイント
概念と分類
鑑別診断
確定診断
知っておきたい特殊な疾患
3 X線検査でのポイント
炎症性腸疾患におけるX線検査の役割
X線検査の種類と方法
Crohn病のX線所見
潰瘍性大腸炎のX線像
4 内視鏡検査でのポイント
内視鏡検査の目的と検査適応,禁忌
内視鏡検査の実際
炎症性腸疾患における内視鏡観察のポイント
炎症性腸疾患の内視鏡的特徴
5 鑑別疾患としての過敏性腸症候群
IBDとIBSの関連
診断基準
成因
IBSの疾患構造モデル
疫学・頻度
病態生理
臨床像
鑑別診断,合併症
治療ガイドライン
IBSの予後
II 原因不明の非特異性炎症性腸疾患
1 狭義の炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎
臨床的特徴と診断の進め方
活動期の治療法
緩解維持とQOL
外科的処置とその適応
2 狭義の炎症性腸疾患:Crohn病
臨床的特徴とその鑑別診断
活動期の治療法
緩解維持とQOL
外科的処置とその適応
瘻孔,肛門病変への対策
3 腸型Behcet病,単純性潰瘍
腸型Behcet病
単純性潰瘍
4 非特異性多発性小腸潰瘍症
5 鑑別困難な疾患群
疾患の位置づけ
膠原病に伴う腸病変
Schonlein-Henoch purpuraに伴う腸病変
好酸球性胃腸症
消化管アミロイドーシス
アフタ性腸炎
腸管嚢胞様気腫症
コラーゲン腸炎・リンパ球腸炎
放射線性腸炎
GVHDに伴う腸病変
diversion colitis
III 原因の明らかな炎症性腸疾患
1 感染症-腸結核
結核の現況
臨床的特徴
検査と診断
治療
2 感染症-アメーバ赤痢
アメーバ赤痢とは
臨床症状
検査所見
診断
治療
3 感染症-細菌性
細菌性腸炎のトピックス
細菌性腸炎の鑑別診断のポイント
細菌性腸炎の一般的検査の手順
細菌性腸炎の治療
4 感染症-ウイルス性
ウイルス性腸炎のトピックス
ウイルス性腸炎の鑑別診断のポイント
ウイルス性腸炎の一般的検査の手順
ウイルス性腸炎の治療
5 血管性(虚血性腸病変)
虚血性大腸炎
急性腸間膜動脈閉塞,静脈閉塞
6 薬剤性-抗生物質・NSAIDs
臨床的特徴と問診の進め方
抗生物質起因性大腸炎
NSAIDsによる腸管病変
その他の薬剤による腸管病変
7 大腸憩室炎
大腸憩室
大腸憩室炎
8 放射線性腸炎
初期障害(early reaction)
晩期障害(late reaction)
9 直腸粘膜脱症候群
発生機序
頻度
病理学的特徴
症状
診断
治療
内容説明
それぞれの疾患の病態を十分に把握し、病態を踏まえた治療を行っている第一線の先生方が執筆。若い消化器病専門家をめざす方々にとって、過去にはない炎症性腸疾患の解説書である。
目次
1 炎症性腸疾患の診断(炎症性腸疾患の分類;鑑別診断と確定診断のポイント;X線検査でのポイント ほか)
2 原因不明の非特異性炎症性腸疾患(狭義の炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎;狭義の炎症性腸疾患:Crohn病;腸型Behcet病、単純性潰瘍 ほか)
3 原因の明らかな炎症性腸疾患(感染症―腸結核;感染症―アメーバ赤痢;感染症―細菌性 ほか)
著者等紹介
日比紀文[ヒビトシフミ]
慶応義塾大学医学部内科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。