内容説明
本書は日本の近代美術についての入門書、そして学生の教材として書いたものである。歴史の一つの流れをそれぞれの時代相の中から抽出し、特徴的な部分に注目して構成。特徴的な部分というのは、この流れの中にあるリアリズムの課題と考え、これに焦点をあてた。
目次
第1章 日本美術における西洋リアリズムの刺激
第2章 明治初期の洋画―高橋由一とフォンタネージ
第3章 明治中・後期の洋画―日本画擁護運動と黒田清輝およびその後の個性
第4章 世紀末から二十世紀初期にかけて―大正期美術の特性
第5章 日本画と彫刻における近代の展開
第6章 第二次大戦までの前衛運動
第7章 第二次大戦後の状況―前衛への系譜