内容説明
精神鑑定医として約一千例の事例に関わった経験を集成。人の心の極限、そこにうごめく衝動を、現実の事件にそって鋭く解読。犯罪精神医学の実情と、その限界も提示する現場からの報告。
目次
精神鑑定と人間学
人間の見方―「人格構造論」
統合失調症
躁うつ病
神経症圏の犯罪
基礎に発達障害がある犯罪
知能の低い者(精神発達遅滞)の犯罪
アルコール依存と酩酊犯罪
覚醒剤・シンナー中毒など
嫉妬妄想と殺人
殺人衝動と淫楽殺人
窃盗癖・放火癖・その他の衝動犯罪
好訴訟
乳幼児・児童虐待
詐欺犯
高齢者の犯罪
福島原発事故後に起きた自殺について
著者等紹介
苗村育郎[ナムライクロウ]
昭和25年兵庫県高砂市にて生まれる。昭和44年京都大学入学。昭和46年京都大学中退(文学部)。昭和52年神戸大学医学部卒業、東京大学医学部精神科研修医。昭和57年厚生労働省国立精神・神経センター研究員。昭和60年米国NIH留学。昭和62年秋田大学精神科助手。平成3年秋田大学保健管理センター講師。平成10年同センター教授・所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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