内容説明
日本労働運動の先駆者として「友愛会」を創立。弱き者の友として生きた男の「ゆかりの場所」を克明に辿り、いま「貧困と格差」の時代によみがえる、その足跡を検証する。
目次
鈴木文治を育んだ生まれ故郷
恵まれた中学時代と苦学の高校時代
弱き者の友として生きる決意
日本労働運動の源流「友愛会」の創立
初めてかかわった労働争議
アメリカ労働総同盟大会で挨拶
友愛会室蘭支部と松岡駒吉
国際労働法制委員会と友愛会第七周年大会
日本最初のメーデー
神戸の川崎・三菱造船所大争議
日本労働学校の設立
関東大震災と総同盟の方向転換宣言
労働代表としてILO総会へ
総同盟の分裂と労働組合主義
第一回普通選挙に立候補し当選
兄と慕い師と仰いだ吉野作造の死
翼賛政治への抵抗
戦後初の総選挙に「死の立候補」
仙台二十人町教会での葬儀
著者等紹介
芳賀清明[ハガキヨアキ]
昭和21年(1946)9月30日、宮城県本吉郡志津川町(現南三陸町)生まれ。東北学院大学法学部卒業後、東北電気工事株式会社(現株式会社ユアテック)に入社。長年労働組合活動に従事し、21年にわたり専従役員を務める。その間、電工同盟事務局長・電工労連副会長、ユアテックユニオン本部執行委員長、全国電力総連副事務局長、労働保険審査会参与などを歴任。現在、友愛労働歴史館客員、日本労働ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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