内容説明
「初期短編綴」の解読に続き、精緻な論理と大胆な仮説で、未刊の第二詩集の「未完」の意味を問い、従来の説をくつがえし、心象スケッチの特異性を明らかにする。
目次
第１章 転生する風景（月の喪服；春・プラットフォームにて；下降する風景 ほか）
第２章 異界の風景（樹神のいる風景；白い扉のある風景；幻想・幻聴二題）
第３章 季節の譜（空明二つ；峡の地蔵菩薩；はぎしりする男のいる風景 ほか）
第４章 作品番号の謎
著者等紹介
榊昌子［サカキマサコ］
２月２３日、雪渡りができる頃秋田県に生まれる。中学二年の時、小倉豊文監修『昭和文学全集１４宮沢賢治集』と出会う。以後宮沢賢治の世界に心酔。１９８５年「秋田・宮沢賢治愛好会」結成。現在、県立秋田東高等学校に勤務。宮沢賢治学会会員
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