内容説明
独自の風土から成り立つ香川県。“これだけは知っておきたい。これを知っていると面白い”歴史上の人物・伝説・諺まで。知られざる世界を讃岐の桧舞台でここに紹介。
目次
第1部 香川探検記(楠は、香川の代表的な樹木;神代から米づくりの国;メタセコイアは三木博士の発見;アッケシソウは北海道から旅してきた ほか)
第2部 「讃岐人」気質(行こうかまんしょうか満濃普請;香西の町で向き向き;讃岐男に阿波女;讃岐日照りに米買うな ほか)
第3部 讃岐アラカルト(ため池―つかめない実数;銅鐸―用途はなぞ;行基―数十話の伝説;弁顕密二教論―空海代表作の一つ;駅伝―古代の官道の名残 ほか)
感想・レビュー
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Sakie
15
これも亡祖父の本棚から拝借。小ネタ雑学集だが、著者が地元在住の好事家らしく、過剰にローカルな話題が多く面白かった。例えば「○○町△△の××さんの持っている山にはたくさん生えており…」みたいな話は、どこから仕入れてきたのだろう。平成の初期、小豆島のオリーブ産業が縮小傾向にあったことや、JR端岡駅南の道脇に養蜂者により蜂魂碑が建てられたこと、讃岐三白"砂糖・綿・塩"の話も興味深い。また、明治初期の調査では、香川県民の主食は通常は麦七分、米三分であり、島では麦だけ、芋、粟の所もあったそうだ。無論うどんではない。2018/06/08