内容説明
本書は、犬と猫の耳鼻咽喉疾患について、一般的な疾患から稀なものまで網羅している。「耳」「鼻」「喉」「耳・鼻・喉の手術」の4つのパートから成り、最初の3パートでは、まず基本となる解剖・生理について解説している。その後、画像診断や病理組織学的検査など多種多様な診断手順を紹介し、「耳」「鼻」「喉」にみられる様々な疾患への対処法について詳細な説明を加えている。最後のパートでは、周術期管理に関する解説からはじまり、「耳・鼻・喉の手術」の様々な術式を紹介している。さらには全体を通し、より理解が深まるよう約750点の豊富な図版を用いている。本書は、若手のみならず、中堅あるいはベテランの獣医師にとっても、犬と猫の耳鼻咽喉疾患に対する正確な診断・治療を行ううえで、貴重な資料となるだろう。
目次
1 耳(耳の解剖・生理;診断手順 ほか)
2 鼻(鼻の解剖・生理;鼻疾患の診断手順 ほか)
3 喉(喉の解剖・生理;喉の診断手順 ほか)
4 耳・鼻・喉の手術(周術期管理;耳の手術)
著者等紹介
嶋田照雅[シマダテルマサ]
1964年生まれ。博士(獣医学)。帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒、東京大学大学院農学系研究科獣医学専攻修了。大阪府立大学農学部助手、同大学農学生命科学研究科講師、助教授、帯広畜産大学畜産学部教授を経て、2011年より大阪府立大学生命環境科学研究科教授。同大学生命環境科学域附属獣医臨床センター長も務める。公職として、日本獣医学会評議員、日本獣医臨床病理学会副会長など歴任。主な研究テーマは、動物の各種疾患を免疫学的に診断・治療する方法の開発と臨床応用、動物に対して侵襲の低い検査法や治療法の開発と臨床応用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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