内容説明
昆虫・クモ、タコ、魚、ニワトリ、ヤギ、ウシ、ブタ、チンパンジー…。彼らは周りの世界をどのように感じ、考え、行動しているのか?私たちは彼らの知性や感情、個性、思考をどこまで理解できているのだろうか?
目次
第1章 昆虫とクモ
第2章 タコ
第3章 魚
第4章 ニワトリ
第5章 ヤギ
第6章 ウシ
第7章 ブタ
第8章 チンパンジー
著者等紹介
キング,バーバラ・J.[キング,バーバラJ.] [King,Barbara J.]
ウィリアム・アンド・メアリー大学名誉教授。専門は自然人類学。アフリカ、アメリカの各地でサルや大型類人猿を研究。人間と動物を結ぶ情緒的関係についての研究は従来の考察を深めたとして高い評価を得ている
須部宗生[スベムネオ]
静岡産業大学名誉教授。上智大学外国語学部英語学科卒業。明治大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。高等学校教員、静岡学園短期大学英語コミュニケーション学科助教授、静岡産業大学経営学部教授などを経て、2019年より現職。専門は言語学、辞書学、日英表現比較、小学校英語教育、音象徴(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J.T.
5
私は肉食で、しかし仏教徒でもあり、自然も好きだったりするから、その自然の恵みである動物や魚をおいしくいただいているのだが、一時期菜食主義だった時期もある。肉食については、自分が殺傷できる動物の肉は食べても良いというルールを自分に課せていた時期もあり(というわけで魚しか食べられない時期もあり、やがて魚も殺せなくなった)、しかしいつしか普通に肉を食べる生活に戻った。食べることについて考える時、肉食について答えを出せずにずるずると生活をしている。減肉食、というアプローチもありうるという本。2022/01/27
駒場
4
自然人類学者として類人猿研究に従事してきた著者が、虫、魚、タコ、ブタ、ニワトリ、チンパンジー(!!)などがどんな風に「知性」や「個性」を見せてくれるか、そしていかにして食卓に運ばれているかを書いている。様々な生き物に次々触れることで、自分の中にある「この動物は食べたら可哀相かも」という謎の境界線が浮き彫りになってしまうが、著者は「肉食をやめるか、そうでないかに妥協はない」という二者択一には苦言を呈しているので、おそらく多くの肉食者にも読みやすいだろう。まずは肉食を減らそうかなと思えた2020/10/15
Votoms
2
私たちは誰を食べてるのか。筆者はこうした問いかけから(チンパンジーや昆虫は例外として)日常的に多くの人が食べているだろう動物たちの感性、文化、知性をとりあげていく。そして、そういう動物たちがどのように屠殺されるのかも詳細に紹介する。本書の結論や筆者の考えに対し、先鋭的なヴィーガンは反感を持つかもしれないし、アンチは嘲笑をするかもしれない。しかし、私としては非常に現実的な路線として評価したいと思う。2020/09/08
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