講談社文芸文庫<br> 暗い絵・顔の中の赤い月

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講談社文芸文庫
暗い絵・顔の中の赤い月

  • 野間 宏【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062901079
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

講談社文芸文庫スタンダード002(講談社文芸文庫スタンダードは、時代の原基としての存在感をたたえ、今なお輝きを放つ作品を精選した新装版です。)

新人・野間宏、戦後日本に颯爽と登場――初期作品6篇収録のオリジナル作品集

草もなく木もなく実りもなく吹きすさぶ雪風が荒涼として吹き過ぎる。はるか高い丘の辺りは雲にかくれた黒い日に焦げ、暗く輝く地平線をつけた大地のところどころに黒い漏斗形の穴がぽつりぽつりと開いている。その穴の口の辺りは生命の過度に充ちた唇のような光沢を放ち、堆い土饅頭の真中に開いているその穴が、繰り返される、鈍重で淫らな触感を待ち受けて、まるで軟体動物に属する生きもののように幾つも大地に口を開けている。

1946年、すべてを失い混乱の極みにある敗戦後日本に野間宏が「暗い絵」を携え衝撃的に登場――第1次戦後派として、その第1歩を記す。戦場で戦争を体験し、根本的に存在を揺さぶられた人間が戦後の時間をいかに生きられるかを問う「顔の中の赤い月」。他に「残像」「崩解感覚」「第三十六号」「哀れな歓楽」を収録する、実験精神に満ちた初期短篇集。

野間 宏[ノマ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

一九四六年、すべてを失い混乱の極みにある敗戦後日本に野間宏が「暗い絵」を携え衝撃的に登場―第一次戦後派として、その第一歩を記す。戦場で戦争を体験し、根本的に存在を揺さぶられた人間が戦後の時間をいかに生きられるかを問う「顔の中の赤い月」。―初期作品六篇収録。

著者等紹介

野間宏[ノマヒロシ]
1915・2・23~1991・1・2。作家。神戸市生まれ。旧制三高入学後知り合った桑原(竹之内)静雄、富士正晴と同人誌「三人」を創刊し、詩やエッセイ、小説を発表する。1935年、京都帝大仏文科に入学し、マルキシズムに接近する。38年大学卒業、大阪市役所に入り被差別部落融和事業を担当し、部落解放運動家たちから大きな影響を受ける。戦時中思想犯として検挙された後、大阪の軍需会社に徴用される。敗戦後すぐに「暗い絵」の執筆を始め、46年雑誌「黄蜂」に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネムル

7
戦中・戦後のマルクス主義に傾倒した亜インテリな鼻持ちならなさが好きになれない。とりあえず、戦後の虚無主義に陥った精神史として読む。「顔の中の赤い月」は映画的でちょっと面白い。2018/07/27

Kazuo Tojo

6
戦争前後の男たちの出来事。暗く、常に死がつきまとう物語の短編の五作品。もしかして男とは、こういう人生を負わなければいけないのかとも思ってしまう。今の自分には時々、こういう作品を読まなければと思ってしまう。2018/12/23

ダージリン

5
野間宏は初めて読んだが、なかなか読むのに体力を要する作品だった。ただ、こういう重さのある文体は嫌いではない。ここに収められているのは作家として初期の作品であり、何となく肩肘張ったようなところも感じられるのだが、多少若書きというところがあるのだろうか。後期の作品と読み比べてみたい気がした。2018/03/04

れぽれろ

4
野間宏の終戦直後の短編を集めた一冊。左翼活動を行う30年代の学生の心理を描写した表題作「暗い絵」は、なんといってもブリューゲルの絵についての描写のインパクトがすごいです。一方、戦地から帰ってきた男たちの戦後すぐの生活を描いた3作品「顔の中の赤い月」「残像」「崩壊感覚」は、戦争体験を通して虚無的になってしまった人間の3パターンの心理を描いており、終戦直後のニヒリズム・エゴイズムが印象的な作品になっています。そんな中、ややコミカルな戦中の軍隊の描写「哀れな歓楽」もまた味のある作品だと思います。2014/06/29

あにこ

4
孤独の中であらゆる心象が渦巻き、結ばれ、崩れ散る……鬱々たる日々を惰性で送っているだけの近頃の私には、この作品集が重く響いた。いずれの作品にも暗い青春と軍隊生活、そして戦争の影がおちているのは興味深い。良いか悪いかはともかく、現代の青年とは全く次元の異なる空間を著者が生きただろうことは間違いなく、その点でも非常に文学的価値のある復刊だったと思う。極めて無骨で回りくどい文体であるが、その深奥でちらちらと“暗い生命の衝撃”が光っている。醜悪な現実と人生を照らす濁った光である。これが私を捉えて離さない。2011/07/23

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